キャブ周りには豪快さを強調するパーツ群を過積載。厚みのある平型バイザーは前面からサイドにかけて複雑な抜き加工を採用して白と黄色のカラーパネルをセット。速度灯を筒出しとするなど、繊細なイメージを加えたディテールメイクが見逃せない。ミラーステーは角おこしパイプ4本仕様で、大きな張り出し量が迫力をかもし出している。また、中央の2本を細いパイプとした造形美も見事だ。
キャブボトムに鎮座するラッセル戻しバンパーは、厚み、張り出し量ともにたっぷり取られ、箱の大きさに負けない重量感をフロントマスクにプラスしている。
さらに、前面に3段仕様のアンドンスペース、側面にはスリットが採用され、アグレッシブなデザインがみごたえ十分だ。そのフロントバンパーと同様にワンオフで作られたバスマークも必見のパーツだ。たっぷり厚みが取られ、内側に6角形、外側に菱形の抜き加工が施され、白のカラーパネルがあしらわれている。サイズといい、デザインといい、ディテールといい、印象的なフィニッシュだ。
巨大なベッセルはサイド部分をアルミの波板で仕上げている。プロテクトップには大型アンドンボックス、前面にはカサブランカ柄のエッチングステンレスを配置して、荷台周りの完成度はハイレベルだ。
【写真7点】3D造形美学カミオン2008年9月号トップアートをもとに再構成