一輝號 丹誠込めてハンドメイドしたパーツ群が彩りを添える美麗車!

ハンドメイダーとして鳴らすオーナーが約5年をかけて、ペイントを除くすべてのパーツとアンドンを自作した力作車だ。

       



注目のキャブパーツは、LED3段ハチ巻きをダブルで設けたシートキャリアをはじめ、自らがパイプにネジリを加えたミラーステー、前面に自作アンドンを収めた2段舟型バイザーなど、キャブトップに独創性的なハンドメイドパーツを大胆にラインナップ。また、アンダーセクションの目玉は、ロールスロイスなどの高級乗用車を彷佛とさせる鉄仮面グリルで風格と気品を兼ね備えたルックスはもちろんのこと、黒塗りボディとのコントラストの美しさもピカイチだ。

両脇にシャープなスリットをあしらったフロントバンパーとのマッチメイクも申し分なく、他車に類をみないオリジナリティをアピールしている。 一方、8t車用の箱をやや短くして搭載した荷台周りは、その背高な箱のアドバンテージを生かして箱2面にペイントを採用。映画『トラック野郎』シリーズの一番星号へのオマージュとなる“鳳凰”と、四国に伝わる伝統的な物語“玉取り姫”をモチーフにした両作品は、M’sカンパニーの雄渾な筆致と相まって、圧倒的な存在感を獲得している。リア下周りのみならず、アッパースペースにも丸テールを多投したリアエンドも特筆すべきポイントだ。

なお、LEDと自作アンドンを組み合わせつつ表現するナイトシーンの美しさも、鏡面パーツと同様にこのクルマの魅力を支える武器になっている。 玄人はだしなパーツ製作力を誇る長町さんだが、ここ数年は仲間のトラックのパーツをたびたび製作。腕に磨きをかけてアート職人としても活動の場を広げているところだ。

【写真7点】伝統とオリジナリティの融合。

カミオン2008年10月号トップアートをもとに再構成

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