極姫丸 人気車のDNAを受け継いだ絢爛豪華な勇姿は注目度◎！

カミオン編集部 2023/08/09

幻艦隊の極姫丸。この名前を聞いてピンときた人は、かなりツウなアートトラックファンだ。箱3面にすずき工芸の傑作画を描いたフルアート車の極姫丸は、'90年代に一世を風靡した有名車。そのオーナーが現在アートアップしているのが、初代を彷佛とさせる絢爛豪華なこのクルマだ。

　　　　　　　

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注目すべきは、初代以来のDNAを受け継ぐべく、すずき工芸が筆を執った箱周りのペイントだ。箱2面に描いた名匠の十八番である“波絵”は、「8本の足で器用に仕事をする姿が気に入った」というマジョーラカラーで描かれた“タコ”をメインキャラクターとして組み合わせたユニークな作品で、タコが“密猟”と書いた旗を堂々と振る姿も愛きょうたっぷり。また、リアのパワーゲートの一角には、商売繁盛を祈念して“鯛”のペイントを描いている。

一方、常陸美装が製作を担当した鏡面素材の大型パーツ類は、エバハウスに干渉しないようにフォルムメイクした鳥カゴ型シートキャリアをはじめ、舟型をベースにしたフロントバンパー、6角バスロケットなど、精悍さと個性を兼ね備えた秀作パーツをバランスよくラインナップ。

さらに、通常の既製品よりも量感をもたせたワンオフのフロントフェンダーは、その下側に菱形棒チップやパイロットランプを組み合わせるなど、ディテールにも特筆すべきビューポイントを多投している。

そのほか、自身がひねり出した名文句をつづった各種アンドン類は、「赤地＋ミラー文字」で統一したカラーリングが魅力十分で、絢爛豪華なスタイルの演出にひと役買っている。今後はハシゴの装着やマーカーの増量を行い、その独自性と華やかさに磨きをかけていく予定だというから注目だ。

【写真7点】名工と名匠のコラボ。

カミオン2008年9月号トップアートをもとに再構成

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