オーナーの職業は看板屋。もちろんこのクルマの箱ペイントは自作だ。ペイント以外にもさまざまなパーツを手がけるハンドメイダーだ。トータルバランスを重視して仕上げたというエクステリア。インパクトのある箱上のバスロケットも、自分で長さを調節して取り付けを行ったという。室内をハンドメイドするのは珍しいことではないが、特筆すべきはシャンデリアまで自作しているところだ。しかも60cm角という超ビッグサイズだけに、ビーズの取り付けだけでもかなりの時間と労力を要したことだろう。
これだけのサイズながら、圧迫感を与えないデザインもセンスの良さを感じさせる。 そして、シャンデリアのウッドフレームに合わせて、シフトノブをクリスタル製からウッド製にスワップ。なおこのシフトノブはケヤキの木を使って削り出したハンドメイドの逸品だ。
運転席周りに設置されたオーディオやスイッチボックスにもきっちり生地を張り込み、みごとな一体感をみせる。シックな配色とウッドを多用した相乗効果によって、温かみを感じさせる室内を創出しているのだ。
【写真2点】ケヤキの木を使って削り出したハンドメイドシフトノブ。2009年1月号男の城をもとに再構成