二代目やすらぎ丸vsあや 仕事もアートも認め合う駿州のダンプコンビ!

競演、共演、協演、饗宴……。「アートが絆のすてきなライバル対決! ザ・ライバルバトル」コーナー。2009年4月号では、マッチョで豪快ないすゞダンプ!

       

10年ぶりの再会を機に深まった師弟関係!

いすゞギガをベースにしたあやさんと、いすゞ810をベースにした二代目やすらぎ丸さんは、ともに静岡県に住む敏腕ダンプトラッカーだ。

今から10年ほど前に仕事の現場で知り合ったというふたりだが、その後はしばらく顔を合わせる機会がなく、昨年の正月に富士市にあるファクトリー大原で偶然に鉢合わせしたという。

「久しぶりに会えて嬉しかったですね。あやさんはダンプトラッカーとして大先輩だし、仕事や飾りに対する姿勢には学ぶべき点がたくさんあるので、話をしてもらえるだけでもありがたいこと。特にいすゞ車に対する知識がハンパじゃなくスゴいので、初めていすゞ車に乗っている自分としては勉強になることばかり。ボクにとって金子さんは師匠のような存在です!」。

一方「師匠だなんて、やめてよ(笑)。この世界は年齢なんか関係なくて、実力とハートがすべて。クルマに対しても、飾りに対しても、仕事に対しても。で、二代目やすらぎ丸ちゃんにはその両方がある。いま洋一ちゃんが飾ってる810は、古いけどパワーがあってスパルタンなフォルムもカッコいい最高の1台。そういうクルマを大切にしている心意気だけでもすばらしいけど、この先も末永く大事に乗り続けてもらいたいねー」とエールを送る。

ふだんはゆっくり顔を合わす機会がなかなかないそうだが、この1年間は、携帯電話や無線で頻繁に連絡を取り合ってきたとのこと。

「エンジンのメンテナンスのこととか、豊富な知識のなかからいろいろと教えてください、師匠!」といえば「ホメ殺しか?」と笑ってご返答。年齢差を越えた関係を築き、アートダンプライフを楽しんでいる両人だ。




量感あふれるパーツで豪快にキメた秀作車!

あやさんが手塩にかける愛車は、全身にセンスのいい鏡面パーツをバランスよく組み合わせた秀作ダンプだ。 キャブ周りの注目ポイントは、厚みをたっぷり取った舟型バンパーと、大きく張り出した角おこしパイプ3本仕様のミラーステーの豪快なコンビネーション。フロントパネルや寝台パネル、フロントフェンダーなどに用いたメッキ素材とのマッチングは申し分なく、周囲に美しい輝きと存在感をアピールしている。

一方、美しく耐久性に優れたステンレスの波板でアオリをコーディネートした荷台周りは、圧倒的な量感を誇るプロテクトップや、柱だけを鏡面化したプロテク前面、一段ごとの幅に厚みをもたせた3段サイドバンパーなど、ツウ好みなアートアップがみどころ。3連角テールを中心に飾り上げたリア下周りもセンス抜群の仕上がりだ。各種メタリックパーツと黒塗りキャブの美しいコントラストも見逃せない会心の1台といえる。




ド派手に飾り上げた昭和生まれの美麗車!

ベースとした昭和63年式のいすゞ810は、とある先輩から譲り受けたという年季の入ったお宝ダンプだ。 サイドスリットが印象的なフロントバンパーをはじめ、天板下面に同じくスリットを設置した舟型バイザー、長尺の6角キャブロケット、豪快な突き出しを誇る菱形棒チップ仕様のミラーステーなど、キャブ周りには、ボリュームとデザイン性を兼ね備えた大型鏡面パーツを大胆にラインナップ。

また、キャブ&ボディハシゴの豪華なコンビネーションのほか、特大のバスマーク、後期用に変更したヘッドライト、華やかなメインアンドンなど、魅力的なビューポイントを光らせている。 一方、アオリに波板&鏡面張りを施した荷台周りも、プロテクトップの最上部を舟型デザインに造形したり、リアフェンダーに菱形棒チップをあしらったりと、随所に多彩なみどころを用意。昭和生まれとは思えないほどの美麗車だ。

【写真8点】パワーみなぎるスパルタンなフォルム。

カミオン2009年4月号ザライバルバトルをもとに再構成

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