大都丸 豪快パーツ&ペイントを駆使して絢爛豪華なデコトラ日野プロフィア

ウイング車や車両積載車、ダンプなど14台を所有する奈良県気鋭のアートカンパニーを率いるオーナーが、わずか1年弱で作り上げた看板車が、このアートダンプだ。

       



ワンオフの大型パーツ群は西口鉄工がフルプロデュース。なかでも、厚さ55cmを誇る重厚な舟型バンパー、スクエアタイプのサイドバンパー、小型リアバンパーの3点は、赤紫基調のコーポレートカラーと同色で塗り上げた要注目のアイテムで、ボトムセクションに他車に類をみない力強さと一体感を植え付けることに成功している。

また、アッパーセクションに目を向けると、1m40㎝の張り出しを誇る角おこしパイプ3本仕様のミラーステーや、上段前面に筒出しステンレスをレイアウトした2段平型バイザー、多数の電飾をインストールしたプロテクトップなど、量感に富んだ鏡面パーツを積極的にラインナップ。

筒出しステンレスや抜き処理はもちろん、プロテクトップ前面に“流れ星”に模した立体デザインをあしらうなど、ディテールにも多彩なオリジナリティを散りばめている。

さらに、エアブラシ平山の手腕を借りたペイントワークも、人目を引き付けるに十分な迫力をアピール。キャブの運転席側に“昇り鯉”、助手席側に“龍と虎”を、スムージングした寝台スペースまでを使いつつ描くほか、ボディ同色塗りを施したサイドバンパーにも“金太郎鯉”をペイント。

ケツブタを席巻する“風神と龍”に至っては、構図、色彩、筆致のすべてにおいて、ハイレベルな完成度を実現している。撮影後には、フロントバンパーとリアバンパーを鏡面に変更するなど、さらなる進化を遂げているという。今後ますます目が離せない注目のダンプだ。

【写真7点】西口鉄工フルプロデュースによる力強い造作を注目!

カミオン2008年4月号トップアートをもとに再構成

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