千両丸 人気車の名を受け継いだ秀逸なレトロデコトラを披露した三菱ふそうファイター

以前、大人気キャラクターのご当地ペイントを入れた千両丸でアートファンを魅了したオーナーが、1年ほど前に購入したファイターをベースに、新たなアート車作りをスタートさせた。スーパーアートの手法を取り入れつつレトロなテイストを醸したスタイルに要注目だ。

       



キャブ周りに装着した大型パーツ群は、舟型バンパー、バイザー、ミラーステーの3点を約1m40cmの張り出しを誇るロングスケールで統一。バイザーとミラーステーに印象的な菱抜きデザインをあしらうほか、レトロな雰囲気の舟型バンパーは、両サイドの最後尾に角パイプでこしらえた独創的なデザインを組み合わせることにより、他車と一線を画したオリジナリティを演出。角パイプで組み上げたハシゴも硬派な存在感を好アピールしている。

一方、荷台周りに目を向けると、ルーフ上にレトロムード満点なバスロケット、ボトムエンドにリレーマーカーを等間隔で並べたサイドバンパーを装着。また、リア観音扉には橋本工芸が手腕を振るったリアルな戦争画を採用。前作で一世を風靡したペイントとはガラリと雰囲気を変えた“戦艦大和”や“零戦”のモチーフもさることながら、構図、カラーリング、タッチのすべてにおいて圧倒的な技術力を光らせた橋本工芸の職人技も必見だ。

なお、“闘魂”の文字を刻んだウイングマークや、日野レンジャー4D用をスワップしたグリルパネル(シャンパンゴールドがオシャレ!)、足元を彩るメッキホイール&ホイールマーカーなど、ディテールにも注目ポイントを散りばめ、「前方を和室、後方にはソファを置いています」という箱内も含めて、みどころ満載の1台に仕上げている。

【写真7点】レトロとモダンが交錯するパーツメイクと世界観豊かなペイント。

カミオン2008年3月号トップアートをもとに再構成

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