紅丸vs優太丸 三菱ふそうスーパーグレートデコトラの同車種対決!

競演、共演、協演、饗宴……。「アートが絆のすてきなライバル対決! ザ・ライバルバトル」コーナー。2008年11月号では精悍な大型パーツで固められた三菱ふそうスーパーグレート!

       

ラッパコールでエールを交換する好敵手!

紅成建材に所属する紅丸さんと、滝建材をけん引する優太丸さんのふたりは同じベース車で、同じ兵庫エリアで砂を運搬している者同士、毎日のように街道でスライドしてはラッパコールをし合っている間柄だ。

「滝建材は老舗ですし優太丸さんのことも“やり手の経営者”とのウワサをよく耳にしていました。滝建材さんと同じようなルートを走っているので、優太丸とスライドするたびに『おっ、新しい飾りが増えたな』とか気になる存在なんです。ボクのクルマとはまた飾りの方向性が違いますが、すごくセンスがいいなあって以前から思ってマジマジとみたり、『負けてられねぇゾ!』って勝手に思ったりしてたんですよ(笑)。優太丸さんとはこれまでゆっくりとお話ししたことがなかったんですが、話し始めてすぐにダンプと飾りに対する情熱がひしひしとが伝わってきました。飾りの話だったら、ボクら延々とできそうな気がします(笑)」と。

一方「紅丸さんは一見おとなしそうですけど、アートに対する思いはトップレベル! っていう印象ですね。飾りもひとつひとつのパーツがスゴく手が込んでいて、オリジナリティがありますよね。まあ、同じルートを走る身とすれば、感心してるばかりじゃなく、自然と闘争心に火もつけられるわけですが(笑)。これからも近隣のダンプ屋同士、いい意味で切磋琢磨し合っていきたいね」とのこと。

「今度、ダンプとアートについて、じっくりと話をしたいね」と優太丸さんが言えば、「望むところです!」と笑顔で答える紅丸さん。ダンプと飾りに情熱と誇りを捧げるご両人。これからも街道上でバチバチと火花を散らし、兵庫エリアを盛り上げていってくれることだろう。




伝統と革新を融合した独創スタイルダンプ!

紅丸はアオリに建築用の「笹柄ステンレス(現在は廃番)」を採用すると同時に、長谷川工作所が手腕をふるったワンオフパーツ群の一部にも同様の笹柄ステンレスを組み合わせて、他車と一線を画す個性派スタイルを追求している。

ラメ入りのシルバーキャブに組み合わせた大型パーツ類は、光輝く鏡面バンパーを筆頭に、笹柄ステンレスでチップデザインをこしらえたミラーステー、伝統工芸品よろしく緻密な抜き模様を施した平型バイザーなど、個々のパーツのアレンジが秀逸。荷台周りにも、多種多様なパンチング柄で独創ルックを演出したサイドバンパーをコンビネーションするなど、意匠に富んだ大型パーツのデザイン性を好アピールしている。

なお、プロテク前面に描いた「キセルを吹かす五右衛門」は、ダンプアップ時に姿を現す紅丸の隠し味的アイテム。今後の進化からも目が離せません!




コントラストも美しい秀麗モダンスタイル!

老舗ダンプ屋『滝建材』の経営者である優太丸さんがプロデュースするダンプ陣のなかでも、とりわけスタイリッシュかつ個性的なフォルムを実現して、看板車的存在なのがこの車両だ。

十分に厚みをもたせた可動式の舟型バンパーをはじめ、十分な突き出しを誇る極太パイプ仕様のミラーステー、最上部にジュエリーランプを内蔵した筒出しステンレス×13発を並べた平型バイザーなど、キャブ周りには、独創性に富んだ大型パーツをラインナップ。

また、荷台周りにも、前面に名匠「関口工芸」が手腕をふるったアンドンを収めたプロテクトップや、額縁デザインをあしらったサイドバンパーなど、存在感のある大型パーツをコンビネーション。ブルーボディとの美しいコントラストも特筆ポイントで、周囲に華麗なルックスをアピールしている。撮影後も、プロテク前後にペイントを描いたり、リアバンパーを装着したりと、積極的なアートアップを展開している注目車だ。

【写真8点】関西の豪快三菱ふそうスーパーグレートダンプ!

カミオン2008年11月号ザライバルバトルをもとに再構成

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