悠佑丸 一番星号へのオマージュ画も映える日野プロフィアベースの長距離鮮魚便

リア観音扉には“桃太郎の鬼退治”のペイントが席巻。原口工芸の雄渾な筆致が冴える傑作だ。観音上方に備えたリアスポイラーもお見逃しなく。

       



アートの聖地、淡路島を拠点に、鮮魚や加工食品の長距離輸送を担当するオーナーの悠佑丸。走行距離は100万kmオーバー。名工・アートフレンドが手腕をふるった大型パーツ群と、原口工芸による色鮮やかペイントワークがピカイチで、迫力と華やかさを兼ね備えた見応え満点の美麗スタイルを構築している。

目玉のビューポイントは、伝説の一番星号を彷彿とさせるリア観音ペイントで、にらみ合う“桃太郎”と“赤鬼”の対比に加えて、おなじみの“昔桃太郎 今桃次郎”の名文句が往年のアートファンを魅了。

リアエンド中央の作業台を彩る“龍”のゴールドレリーフも、デコトラ時代を彷彿とさせる逸品だ。

また、箱前方の左右に、野太いサウンドを響かせる煙突マフラーを装着しているが、この装着に際してはエバハウスの両脇をカットするなどして、パーフェクトな完成度を追求している。

一方のキャブ周りは、ボトムエンドに重量感のある舟型バンパーを装着するほか、キャブトップには、菱抜きをあしらった平型バイザー&菱抜き仕様のコの字型ミラーステーをコンビネーション。随所に光らせたメッキパネルも功を奏し、周囲に個性とセンスを振りまくことに成功している。

【写真6点】迫力と華やかさを兼ね備えた見応え満点の美麗スタイル。

カミオン2011年4月号トップアートをもとに再構成

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