アートの聖地・淡路島発!日野クルージングレンジャーベースの満艦飾ベコ車

牛が乗り降りするときのスロープ代りとなるリアゲートには、縁起のいい“七福神”をペイント。大胆な構図&筆致、それに美しいカラーリングで見る者を魅了する。

       




酪農家として活躍する淡路島在住のオーナーはこの道20年のベテラン。肉牛や子牛を運ぶ愛車のベコ車・二代目美沙央丸は、個性的な大型鏡面パーツと原口工芸製のペイント&アンドンを組み合わせた威風堂々の満艦飾スタイルで、その名を知られる注目車だ。

ルーフ上に搭載した大ぶりなシートキャリアを筆頭に、肉厚の舟型バンパー、2段平型バイザー、丸棒菱チップをあしらったミラーステーなど、キャブ周りには、秘密工場がこしらえたワンオフパーツ群が目白押し。

各所に組み合わせたアンドン類は、15年以上の付き合いになる原口工芸が製作した秀作モノ。積極採用した黄色いリレーマーカーと相まって、絢爛豪華なナイトシーンの演出に一役買っている。 一方、荷台周りの目玉は、原口工芸が手腕をふるったペイントワークが傑作。アオリに刻んだ独創的な筆文字もさることながら、リアゲートを席巻する“七福神”も繊細なタッチと豊かなカラーリングで見る者の視線をクギ付けに。

なお、現在はリアエンドに10連テールを装着することも計画中とのこと。現状に満足することなく、20年以上前のベース車(平成2年式)をコツコツとアートアップする姿勢は、若いアートトラッカーの良き手本となるだろう。

【写真7点】若いアートトラッカーの良き手本となるハイセンスポイント。

カミオン2011年5月号トップアートをもとに再構成

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