萬屋壱番機 茶色のボディカラーと個性派パーツの秀逸コラボした日野プロフィア

迫力満点のプロテクトップは、その前面に自作アンドン×3枚を配置。最上部には鳥カゴ風のアレンジを施している。

       



老舗のダンプ屋「萬屋村上興業」二代目社長の大型ダンプは、茶色のコーポレートカラーに組み合わせた個性的なワンオフパーツ群が見応え満点。他車と一線を画す独創的なスタイルが周囲に存在感をふりまく看板車的存在だ。

前面に3段分のアンドンスペースを設けた肉厚な舟型バンパーを筆頭に、前面スペースに丸棒チップをアレンジした舟型バイザー、ルーフ上に搭載した6角ロケット×4発など、キャブ周りには、秘密工場で製作した高精度なワンオフパーツを装着。随所に組み合わせたカラーパネルを鮮やかな赤&黄色で統一することで、華やかなビジュアルと優れたトータルバランスの両得にも成功している。

一方の荷台周りは、最上部に鳥カゴ風デザインを組み合わせたプロテクトップがビューポイント。前面を彩る「赤地+黄文字」でそろえた3連アンドンは、自身で手腕をふるったハンドメイド品で“酒乱の群れ”や“倶楽部通い”といった洒落っ気のあるユニーク文句が目を引く。

そのほか額縁デザインを採用したボディ同色塗りのサイドバンパーや、鏡面のホイールスピンナーなど、サイドセクションにもキラリと光る個性を注入。プロテク背面に描いた屋号“萬”も、老舗ダンプ屋のアイデンティティとして異彩を放っている。15年以上前のベース車ながら、いまだに意気軒昂たる姿が頼もしい1台だ。

【写真6点】コーポレートカラーとレトロ情緒をセンス良くミックス。

カミオン2011年5月号トップアートをもとに再構成

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