後世に語り継がれるグレード200ターボ【1】国産初のターボが搭載された430セダン、264.4万円|1980年式 日産 セドリック 4ドアセダン 200ターボ SGL エクストラ

国産初ターボセダン!

       
【1980年式 日産 セドリック 4ドアセダン 200ターボ SGL エクストラ Vol.1】

トヨタのクラウンと日産のセドリック&グロリアは、日本人にとって、長く国産高級セダンの代名詞だった。トヨタファンであれば「いつかはクラウン」だったかもしれないし、日産ファンであれば、セドリック&グロリアが憧れの1台であったはずだ。

 430セドリック&グロリアがデビューしたのは1979年6月。ボディタイプは4ドアセダンを基本に、4ドアHT、5ドアワゴンを用意。エンジンは2L、2.8Lの6気筒NAエンジン搭載車を中心グレードとして、2.2Lディーゼルエンジン搭載車も加えた。

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>> 最廉価グレードを除き、インストルメントパネルは木目模様となっており、高級感あふれるデザインである

【画像12枚】セドリックの4ドアセダンは写真のような角型4灯ヘッドライトだが、4ドアHTは異形角型2灯となる。セドリックとグロリアの外観上の相違点は、前後のグリル&ガーニッシュ回りに集中している。インテリアに目を向けるとルーフには、オーバーヘッドコンソールも付いている

このラインナップをベースとしてスタートした430だったが、1980年代に入る直前の1979年10月、後世に語り継がれるグレードが加わった。それが国産初のターボチャージャー付きエンジンが搭載された200ターボだった。


>> 国産乗用車として、初めてターボエンジンが搭載されたセドリック&グロリア。そのパワートレーンがL20E・T型エンジンだ


SPECIFICATIONS 主要諸元
1980年式 日産 セドリック 4ドアセダン 200ターボ SGL エクストラ
(E-430YAT型)
全長×全幅×全高(mm) 4690×1690×1430
ホイールベース(mm) 2690
トレッド前/後(mm) 1415/1380
最低地上高(mm) 185
車両重量(kg) 1415
乗車定員 5名
最小回転半径(m) 5.5
エンジン型式 L20E・T型   
エンジン種類 直列6気筒SOHCターボチャージャー付
総排気量(cc) 1998
ボア×ストローク(mm) 78×69.7
圧縮比 9.1:1
最高出力(ps/rpm) 145/5600
最大トルク(kg-m/rpm) 21/3200
変速機 1速2.842/2速1.542/3速1.000/
後退2.400
最終減速比 4.375
ステアリング形式 バリアブルレシオ式
サスペンション前 ダブルウイッシュボーン
ボールジョイント独立式
サスペンション後 5リンクコイル式
ブレーキ前/後 ベンチレーテッドディスク/ディスク
タイヤ 185SR14(前後とも)
発売当時価格 264.4万円

後世に語り継がれるグレード200ターボ(全2記事)

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初出:ハチマルヒーロー 2009年 05月号 vol.11
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

text:Nostalgic Hero/編集部 photo:Satoshi Kamimura/神村 聖

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