4スロNAのカスタムDR30【3】カメアリ鍛造ハイコンプ。仕事の合間を縫ってコツコツと仕上げた1台|1984年式 日産 スカイライン ハードトップ 2000ターボ インタークーラー RS-X【3】

φ50㎜の口径を持つ4連スロットルは、エンジンルームの存在感も抜群

【1984年式 日産 スカイライン ハードトップ 2000ターボ インタークーラー RS-X vol.3】

【2】から続く

街乗りからサーキットまで、すべてで楽しめることをコンセプトに仕上げられたDR30スカイライン。

オーナーが「以前はターボ仕様だったので、今回はNAにしました」と話すエンジンも見どころ。
本体はカメアリ製の鍛造ハイコンプピストンやライジングのH断面コンロッド、軽量ビッグバルブなどを組み、クランクシャフトもバランス取りを施したフルチューン。

ただしキャブではなく、4連スロットルを採用したスポーツインジェクション仕様で、ダイレクトイグニッション化やエンジンコントロールをアペックス・パワーFCで行うなど、近年の手法を取り入れていることが特徴。
また、エンジンルームも見もので、ワイヤータックを施し、エンジンベイをスムージング。その結果、ゴチャゴチャ感のないクリーンな印象に仕上げられた。
【画像18枚】ノーマルボディでは収まりきらないオフセットのホイールを履くために、前後のフェンダーは20㎜程度叩き出されている。さりげないワイド感が絶妙。ホイールはワーク・マイスターCR-01。前8.5J±0、後9.5J+1というサイズで、これに205/225のポテンザRE-71を引っ張って組む。サイズは前後とも16インチだ

ちなみにインテリアに目を向けると、スタックのメーターなどイマドキのアイテムも採用。さらに、ロールケージやバケットシートの「BRIDE」のロゴをオレンジにし、さし色としているところもオーナーのセンスの良さが表れている部分と言えよう。

オーナーが仕事の合間を縫ってコツコツと仕上げたこのDR30。ハチマル車だからといって近年のトレンドを一蹴するのではなく、積極的に取り入れることで、最新チューンドにも負けないカッコよさを手に入れた好例と言えるだろう。


純正メーターは撤去され、その代わりにスタックのオールインワンメーターをインストール。左に見えるのはPLXのA/F計だ。
>>純正メーターは撤去され、その代わりにスタックのオールインワンメーターをインストール。左に見えるのはPLXのA/F計だ。


センタークラスターに設置されているのはアペックスのFCコマンダー。エンジン制御をパワーFCで行っている証拠だ。
>>センタークラスターに設置されているのはアペックスのFCコマンダー。エンジン制御をパワーFCで行っている証拠だ。



オーナーはカーペイント中川を営んでいる。

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主要諸元 SPECIFICATIONS
1984年式 スカイライン ハードトップ 2000 ターボ インタークーラー RS-X(DR30)
※スペックはノーマルのもの
●全長×全幅×全高(㎜) 4620×1675×1360
●ホイールベース(㎜)  2615
●トレッド前/後(㎜) 1420/1410
●車両重量(㎏)  1245
●エンジン型式  FJ20ET型
●エンジン種類 直列4気筒DOHCターボ
●総排気量(cc) 1990
●ボア×ストローク(㎜) 89.0×80.0
●圧縮比 8.5:1
●最高出力(ps/rpm) 205/6400
●最大トルク(㎏-m/rpm) 25.0/4400
●変速比 1速3.321/2速1.902/3速1.308/
●4速1.000/5速0.838/後退3.382
●最終減速比 3.900
●ステアリング ボールナット
●サスペンション前/後 ストラット/セミトレーリングアーム
●ブレーキ前/後 ベンチレーテッドディスク/ディスク
●タイヤ 205/60R15(前後とも)


初出:ハチマルヒーロー vol.045 2018年1月号
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

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日産 スカイライン ハードトップ 2000ターボ インタークーラー RS-X(全3記事)

TEXT : Rino Creative/リノクリエイティブ PHOTO : RYOTA-RAW SHIMIZU/清水良太郎

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