【西会津なつかしCarショー2024 Vol.3】
【2】から続く西会津町で例年開催されている「西会津なつかしCarショー」。2004年から、「西会津ふるさとなつかしCarショー」の名前で開催されてきたこのイベント、開催中止などをはさみつつ、2018年から現在の名称となっている。
イベントの全体の様子については
【vol.1】にて紹介。ここでは、参加車両の中から印象的なクルマたちをピックアップして写真とともに紹介していこう、
>> 【画像19枚】117クーペの兄弟車のセダンやDOHCを搭載したホンダ初の4輪車など、西会津なつかしCarショー参加車両。 1967年式 ダイハツ コンパーノスパイダー
ダイハツの小型車コンパーノベルリーナをベースにしたオープンモデルがコンパーノスパイダー。
800ccエンジンだったコンパーノに対し、直列4気筒OHV1リッターのエンジンにツイン・キャブレターを組み合わせたことで65psを発揮したスポーティモデルとなっている。
>>この個体は、内外装ともオリジナル度が高く、非常に状態の良い1台。オーナーは機械工作も得意で、ちょっとしたメンテナンスや改良も自分で行っている。
>>ソレックスのツインキャブレターを装着したエンジン。大きいダイヤフラム1つで2つのフロートを制御する特徴的な構造のキャブレターとなっている。
ラジエーター手前に見える緑色のシュラウドと、その下の電動ファンをオーナーが自分で追加している。
>>ステアリングも含めて非常に美しい状態のインパネ。センターコンソールのラジオの下には、オーディオを追加。さらにその下には電動ファンなどの追加したスイッチ類がまとまっている。
>>ホイールはワタナベの8スポーク。ワタナベの特徴的な赤いロゴが車体とよくマッチしている。
1980年式 いすゞ フローリアン S-Ⅱディーゼル
いすゞが1967年に発売し、マイナーチェンジしつつも15年に渡って販売された高級セダンがフローリアンだ。
マイナーチェンジごとに別車種と思えるほど外観が変わっているが、このモデルは1980年にモデルチェンジした最終型のデザイン。
ダッシュボードなどが、シャシーを共有するいすゞ117クーペと同じデザインになっている。
>>長年117クーペに乗ってきたオーナー。
117の兄弟車に乗りたいと思い、インテリアデザインも共通になった最終型フローリアンを狙って入手したとのこと。
>>2リッターのディーゼルエンジンを搭載。現在はトラックメーカーと知られるいすゞだが、当時から乗用車にもディーゼルエンジンのラインアップが多かったことで知られる。
>>フロントフェンダー後部には車名とグレードを記したバッジに加えて、車名の由来となった馬のエンブレムが装着されている。
1965年式 ホンダT360
2輪車メーカーとして躍進していたホンダが、4輪車業界に進出するにあたって開発したのが、オープンスポーツカーのSシリーズと、軽トラックのTシリーズだった。
ホンダS500に2カ月先立ち、ホンダ初の4輪自動車として発売されたのがこのT360だ。
軽トラックでありながら4キャブレターのDOHCエンジンを搭載しており、日本車初のDOHCエンジン搭載の量産車でもある。
>>オーナーはRT40コロナとともに草ヒロ状態だったこのT360を発見。フルレストアし、よみがえらせたとのこと。
当時はエンジンも動かず、あちこち板金修理の必要があったとのことだが、見事に仕上がっている。
ファイナルギアの変更で最高速をアップし、茨城県から自走での参加だ。
>>エンジンは運転席下の収まるキャブオーバー型で、シートを動かすと簡単にアクセス可能。
DOHCエンジンに4連キャブレターはホンダSシリーズと同じ仕様だ。
【すべての画像を見る】【4】に続く西会津なつかしCarショー2024西会津なつかしCarショー関連記事:ミーティング