【2】から続く【貴重な旧車もDIYでメンテナンスするオーナーの作業場ガレージ!旧車オーナーのガレージ道楽03 vol.3】
建築資材置き場を改造して作り上げたガレージ。旧車の整備は全て自分で行うという。
「DIY作業も嫌いじゃないし、なにより自分でこだわりたいという思いがあるので、整備書とにらめっこしながら、いろいろとやっている感じです。はじめは基本工具しかありませんでしたが、エンジンを壊して降す必要があるからとエンジンクレーンを買ったり、ボディーを修復したいから板金ツールを揃えたりしているうちに、だんだん設備も充実してきました」と続ける。
確かにガレージを見回してみると、半自動溶接機にコンプレッサー、グラインダーや板金セットなど、あらゆるツールが揃う。はじめはブレーキパッド交換から始まったDIYライフはどんどんスキルが高まり、いまではエンジン製作から板金作業まで、すべて自分でこなすという。しかもプロも真っ青の仕上がりなのだからすごい。
まったくのシロウトだったオーナーが、それだけメカに詳しくなれたのも、旧車仲間との絆が大きい。
お互いの作業を協力し合ったり、情報交換したりして支え合ってきた。分からないことがあった際には、サポートしてくれる友人に囲まれているからこそ、ここまでの重作業もこなせるようになったのであろう。気の合う仲間だから話題も尽きない。
>> 【画像25枚】ガレージの中にファンネルや追加メーターを発見。なお、ストックしている大物のパーツは別の場所に保管しているんだとか。R200デフキャリアもストックしている。ファイナル交換も自分で作業をするそうだ>> L28型エンジンはOH済み。排気量は変えずに内部を強化する。ポートは効率がよさそうな形状を 自分で考えて加工していて、目一杯の拡大はしていないそうだ。コンロッドなどのバランス取りも自分で行う。ラジエーターはスターロードのアルミ3層。「かなりよく冷えるし手頃なのも魅力」と絶賛。
>> 落ち着いたトーンのグロースターも渋い!
>> ガスケットやパッキンも常備する。この手の消耗品は定期的に使用するものなのでストックしておくのが賢いかも。
>> プロジェクトμのパッドの横にはトルクレンチが置かれるなど、一緒に使いそうなツールやアイテムごとに整理されている!?
>> 3台もあると、ストックパーツも数多くなる。現在はOH待ちというウエーバーも無造作に置かれていた。虹色の焼け跡が入ったロングファンネルが美しい。
>> 現在は仲間のL型エンジンを製作中。トルク重視の3.2リットル仕様にするか、高回転にふった3.0リットル仕様にするかを検討中とか。
【すべての写真を見る】【4】に続く初出:ノスタルジックスピード 2020年 2月号 vol.23
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)
旧車オーナーのガレージ道楽03(全4記事)関連記事:ガレージ