伝説の人気TVドラマ「ビーチボーイズ」においても絶大な存在感を放ったスタイル|1990年式 ルノー4 GTL【1】

オシャレなフランス製小型車最右翼として、日本でも高い人気を誇ったルノー4

       
オシャレなフランス製小型車最右翼として、日本でも高い人気を誇ったルノー4。合理主義のフランスらしく実用性を徹底追及する設計思想は、30年以上もの長きに亘りフランス大衆の生活ツールとして愛用され続ける、重要なファクターとなった。

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わが国では1980年代に人気に火が点き、フランス車愛好家のみならず、いわゆる「カタカナ稼業」の人々やクリエイターたちの間でもカリスマ的支持を得たルノー4(キャトル:通称R4)は、実は1961年にデビューした超ロングセラーであった。

 第二次大戦終結から間もない46年に登場し、フランスの戦後復興の立役者となったルノー4CV。しかし60年代を迎えて旧態化は否めなくなっていた。またリアエンジンの4CVは、荷室がフロントのごく小さなスペースに限定されるため、実用性は今一つ。それゆえ戦前デビューの小型車「ジュヴァカトル」に由来する商用バン「ドフィノワーズ」も併売されていた。そこでルノー公団(当時)には、4CVとドフィノワーズの双方をカバーできる新型車の登場が待望されていた。
【画像16枚】R4の人気オプション、フォールディングトップを装備。全開とすれば、爽快なオープンエアドライブが楽しめる



>>フロントグリルは初期モデルでは金属製だったが、最終期のGTLではグレーで成形された樹脂製となる。

主要諸元/SPECIFICATIONS
1990年式 ルノー4 GTL

●年式 1990
●全長×全幅×全高(mm) 3690×1510×1530
●ホイールベース(mm) 2443/2395(右/左)
●トレッド(mm) 1280/1245(前/後)
●車両重量(kg) 700
●エンジン種類 水冷直列4気筒OHV
●総排気量(cc) 1108
●内径×行程(mm) 70.0×72.0
●圧縮比 9.5:1
●最高出力(ps/rpm) 34/4000
●最大トルク(kg-m/rpm) 7.5/2500
●サスペンション 前ダブル・ウィッシュボーン縦置トーションバー
後トレーリングアーム横置トーションバー
●ブレーキ 前ディスク/後ドラム
●タイヤサイズ 前後とも145SR13H
●新車時価格 140万円


【2】へ続く

初出:ハチマルヒーロー2017年7月号 vol.42
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1990年式 ルノー4 GTL(全7記事)

TEXT : Rino Creative/リノクリエイティブ  PHOTO:AKIO HIRANO/平野 陽

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