3種の麺類が安い!自販機だけではなく、ゲームコーナーもある!|レトロ自販機の旅「ドライブインダルマ」編

今回取材した場所は、京都府にある「ドライブインダルマ」。

       
西日本を旅するレトロ自販機マニア小林由季嬢。今回は自販機店の聖地「ドライブインダルマ」にお邪魔した。

 京都府の日本海側に位置する舞鶴港。その近くを流れる由良川に面したドライブインダルマは、自販機店としてより、昔ながらのドライブインとして有名。舞鶴から天橋立へと向かう国道178号線沿いにあり、大型車両用駐車場も備えているため、トラックドライバーにもよく利用されている。

 自販機店マニアの視点から見ると、最大の特徴は川鉄計量器めん自動調理器が稼働している点。その特徴的な黄色の筐体が3台も備えられ、それぞれ、きつねうどん、天ぷらうどん、ラーメンが販売されている。

 麺類はすべて250円と安く、味も抜群。それもそのはずで、麺はレストランの調理場で生麺を湯がいたもの。チャーシューやきつねうどんの揚げもひと手間かけたものだという。

そのため自販機でありながら自宅で作ったような家庭的な味で、食べやすいのである。

 また、広大な敷地ながらも隅から隅まで清掃が行き届いていて、自販機もキレイな状態を保っている。

 そして何よりレストランのメニューが素晴らしい。街の洋食店といったラインナップで、どれもおいしい。基本的には朝食と昼食が中心なので夕方にはレストラン側だけ閉店してしまうのだが、自販機だけでなくレストランメニューも食し、オーナーの温かさをぜひ実感してほしい。

 次回はまた遠方を訪問予定。ちょっと意外な場所に出現するかも。

【画像26枚】めん自販機の中も特別に開けていただいたが、ピカピカに保っていた。オーナー曰く「整備はできないが清掃だけでもと思い、毎日磨いている」。ちなみにスタッフ最年長の編集長は瓶コーラの自販機では抜いた王冠が下に落ちないように手を添える。王冠に当たりくじが付いていた時代を知る者の習性だ


>>レストラン側の店内。向かって右側は全面ガラスで、由良川が一望できる。



>>きつねうどん、ラーメン、天ぷらうどんと3台の自販機が並ぶ。3台ものめん自販機が稼働していることもすごいが、さらにこれが希少な川鉄計量器めん類自動調理販売機という点が奇跡に近い。



>>ハンバーガー自動販売機。星崎電機成で富士電機がOEM販売していた機種。自販機食堂さんなど群馬県を中心とした関東ではマルシンのグーテンバーガーが多い。



>>こちらも懐かしい瓶コーラの自販機。一緒に行った若いスタッフが驚いていたのが栓抜き。小林嬢も瓶コーラ世代ではなかったはずだが、難なく栓抜き。


SHOP INFORMATION
ドライブイン ダルマ
〒624-0955
京都府舞鶴市字丸田小字岩鼻911-1
TEL 0773-82-0213
営業時間 8:00~18:00(レストランは夕方まで)




Model&Traveller
小林由季さん Yuki Kobayashi

レトロ自販機マニアでもある「ガレージいじりや」の整備士兼社長の小林嬢。メカニック&カメラマンとしてもおなじみだ。




初出:ノスタルジックヒーロー 2019年10月号 Vol.195

(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

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