サーキットを駆けたハコスカレーシングのフロントスポイラーを忠実に再現!|PROTEC ハコスカ用フロントスポイラー

当時のレース用フロントスポイラーから型取りした、プロテック製フロントスポイラー

       
当時のレースシーンに登場したC10スカイライン GT-R。日産ワークスでは空力の開発が行われ、フロントスポイラーを装着。GT-Rの勝利に貢献した。
その当時のレース用スポイラーから型取りしたプロテックのフロントスポイラーが、リニューアルしたので紹介しよう。


【画像13枚】当時のレース用フロントスポイラーの実物との比較写真など。サイドの裏側は、補強のために分厚くなっている。前面の裏側には、3カ所の補強が設けられている


1994年に「プロテック」を創業した袖本徳明さん。その頃から販売しているというのが、今でも人気が高いフロントスポイラーだ。

「当時の貴重なレース用フロントスポイラーを手に入れることができまして、それをベースに型取りして、FRPで製作してきました。ワークスGT‐Rが装着していたスポイラーと全く同じ形状で、裏側の補強も同じように入れています」と袖本さん。そう説明してくれながら、奥のほうから大事そうに持ってきてくれたのが、当時のレースカーに装着されていた貴重な本物。

「FRPの型を長く使っていて、だいぶくたびれてきたので、今回型を新しくしました。形状はこれまでと同じですが、両サイドの立ち上がっている部分の裏側に、補強を追加しています。これまでは、そこにゴムを挟んだりしていたんですが、新たにプレートを追加して、よりしっかりした作りにバージョンアップしたんです」

当時のレース用スポイラーを裏返して見ると、確かに両サイドの裏側にはFRPを重ねたような厚さがある。お世辞にもきれいな作りではないが、確かに補強してあるようだ。

次にプロテックの新しいフロントスポイラーの同じ部分を見せてもらうと、両サイドの角にキチッとプレートが装着されている。この部分は、サイドからボルト留めする部分なので、強度が高いに越したことはない。また、当時ものと同様、これまで通りに裏側に補強が3カ所入っており、かなりガッチリしているのが特徴だ。

当然、袖本さん自身がサーキット走行で性能は確認済み。まさに憧れのワークスGT‐Rに近づける逸品だ。


>>ワークスのハードトップGT-Rにフロントスポイラーが装着されたのは、1971年10月10日の富士マスターズ250キロから。まさにプロテックのフロントスポイラーと同形状だ。



>>プロテック製フロントスポイラー。中央でやや「くの字」になっており、ボディの取り付け部分が立ち上がっている。黒ゲルコート仕上げ。価格は、4万8400円(税込み)


>>工場の奥に大切に保管している、当時の日産ワークスで開発されたレース用フロントスポイラー。持ってみると、意外と重い




初出:Nostalgic SPEED 2023年11月号 Vol.39
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

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TEXT:Nostalgic SPEED/編集部  PHOTO:MOTOSUKE FUJII(SALUTE)/藤井元輔(サルーテ) COOPERATION:PROTEC/プロテック

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