BMW 3.0CSL【1】Lはドイツ語リヒト=軽い! 作中数少ないツーリングカー|サーキットの狼世代へ

フロントスポイラーは3.0CSLの大きな特徴。

       

【サーキットの狼世代へ 1972年式 BMW 3.0CSL vol.1】

フェラーリ、ポルシェ、ランボルギーニとFIAのカテゴリー区分ではGTクラスが圧倒的に多い「サーキットの狼」の作中で、土方年男のフォード・カプリと並び、数少ないツーリングカーとして登場した車両が隼人ピーターソンの操るBMW 3.0CSLだった。

E9系BMWに登場したETC(ヨーロッパ・ツーリングカー・チャンピオンシップ)用のホモロゲーションモデルで、全1265台が作られている。

ネーミングのLはドイツ語のリヒト(軽い)を示すもので、スチールモノコックボディの鋼板を薄板に代え、ボンネットや左右ドアパネルにアルミを用い、リアウインドーをアクリル製に変えるなど、ベースとなる3.0CSから大幅な軽量化が行われている。

最初のモデルは71年の登場で、ツインキャブレターを装備したが、翌72年にボッシュ製フューエルインジェクション、ピストンボアを0.25mm拡大した3003ccエンジンを搭載する第2シリーズに、さらに73年にはストロークをアップして3153ccとした第3シリーズが登場している。

【画像19枚】ベースとなる3.0CSから大幅に軽量化がなされており、ネーミングのLはドイツ語のリヒト(軽い)を示す



>>赤/紺/青の3色ストライプはBMWモータースポーツのワークスカラーで、この3色を使ったエンブレムも用意される。装着されのは高性能モデル、あるいはレースを前提としたモデルだけで、性能のシンボルとなっている。


>>1916年にバイエルン州ミュンヘンで航空機エンジンメーカーとして起業したBMWのエンブレムは青い空と白い雲をイメージしたもの。


1972年式 BMW 3.0CSL

全長×車幅×全高4630×1730×1370mm
ホイールベース2625mm
トレッド 前/後1446mm/1402mm
車輌重量1270kg
エンジン水冷直列6気筒SOHC フロントエンジン
総排気量3003cc
最高出力200ps/5500rpm
最大トルク27.7kg-m/4300rpm
生産年1971〜1975年
生産台数1265台
生産国ドイツ

※スペックは池沢早人師ミュージアムに準じる。


サーキットの狼世代へ 1972年式 BMW 3.0CSL(全3記事)


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【2】に続く

text:Akihiko Ouchi/大内明彦 photo: Motosuke Fujii(Salute)/藤井元輔(サルーテ) Cooperation : 池沢早人師サーキットの狼ミュージアム

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