充実のラリーカーに加え、新プロジェクトのお披露目も!|ニスモフェスティバル2018【後編】

JCCAに参戦するチームの協力を得て今回も開催された「ニッサン・ヒストリックカー・エキシビション・レース」で先導車として使われたB110サニーと240Z。ドライバーは和田孝夫と柳田春人が務めた。なんとぜいたく!!

       
【前編】から続く

日産恒例のオフシーズン・モータスポーツ・イベント「ニスモ・フェスティバル」が、12月2日に富士スピードウェイで開催された。数多くのヒストリック・モータースポーツ車両を抱える日産は、この手のメーカー系イベントでは圧倒的に秀でた存在となり、毎回テーマを決めては車両をチョイスし、走行を中心にファンの前で披露する演出を見せている。

【イベント振り返り ニスモフェスティバル2018 後編】

今回はR381/R382/R383のビッグマシン群がなく、レース活動の端緒となったプリンスR380Ⅰ型を走らせ、以後のレーシングカーは、90年代のR91CP、NP35、R390といった顔ぶれにとどめられていた。

 むしろ充実していたのはラリーカーのほうで、日産モータースポーツ活動のきっかけとなった豪州ラリーのダットサン211「富士号」を筆頭に、サファリで活躍した411ブルーバード、フェアレディ240Z、610ブルーバードU、PA10バイオレット、200SXと歴代モデルが登場。すべて実走するわけではなく展示が中心となったが、ラリーの日産、サファリの日産を実感させる車両が揃えられていた。

 なお、今回は日産自動車としての大きな新プロジェクト、EVフォーミュラによるFIA世界選手権、「フォーミュラE」の参戦活動に関するファンへのお披露目も行われた。12月15日にサウジアラビアで幕を開けた2018/2019年ABBフォーミュラE選手権を直前に控えていただけに、熱のこもったお披露目式となった。この模様もリポートしておこう。

【画像36枚】充実のラリーカーに加え、新プロジェクトフォーミュラEのお披露目も行われた!


>>1998年のル・マンで3位入賞。日産のル・マン史で最高の成績を残したR390。この年のル・マンは星野一義の「ル・マン卒業式」でもあった。当然、担当ドライバーはこの人をおいて他にありません。ハイ。ポーズ!

>>1992年のデイトナ24時間優勝車のR91CP(改)も登場。当時の優勝メンバーは長谷見昌弘/星野一義/鈴木利男組、となれば当然担当ドライバーは長谷見昌弘。今回はスカイライン・シルエットとの掛け持ちだった。

>> 1958年豪州ラリーに出場しクラス優勝を勝ち取ったダットサン211「富士号」。ドライバーの1人は特殊車両課を率い、後にニスモ初代社長に就任した難波靖治だった。

>>ニスモフェスティバルの舞台を使ってフォーミュラEをお披露目!

【前編】から続く

初出:ノスタルジックスピード vol.191 2019年2月号
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

ニスモフェスティバル2018(全2記事)

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text:Akihiko Ouchi/大内明彦:photo:Akihiko Ouchi/大内明彦、NISMO/ニスモ

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