グリップ育ち。D1レディースリーグでの挑戦|3代目HBシルエイティの放つ異彩【2】塚本ナナミ×シルエイティ×シルエイティ

ポルシェカレラカップ、GR86/BRZレース、D1レディースリーグに参戦する「美しすぎるレーシングドライバー」

       

3代目HBシルエイティの放つ異彩

【頭文字Dトリビュート|塚本奈々美(現・塚本ナナミ)×シルエイティ Vol.2】

【1】から続く

 そして、私が挑戦したのは、D1レディースリーグ。タイムを競うグリップ育ちの私には、タイヤの限界を超えた世界でクルマを横に滑らせて操るドリフトは未知の世界。今まで自分の中にあった常識を捨ないと超えられない壁がたくさん存在した。それでも私とシルエイティのチーム「イニシャルD インパクトブルー773」は少しずつ成長を続け、最終的に今季のレディースリーグでポイントランク4位を獲得できた。



 また、映画のプロモーションイベント、TV「ジャンクSPORTS」など多くのメディアに出演、さらに人気アプリ「ドリフトスピリッツ」にも登場し、ドリフトの魅力を周知させることができたと実感できるこの1年だった。

 いよいよ来年2月6日には『新劇場版「頭文字D」Legend3‐夢現‐』が公開を迎え、プロモーション・アンバサダーとしての役割を果たす中で、このトリビュート企画をさらに盛り上げたいと考えている。同時に、ドリフターとしての成長を目指し、ドリフトの海外での人気を高めることを目標に頑張りたい。

>>【画像21枚】外観チェックの結果、骨格部位へのダメージが疑われ、フレーム修正機で骨格寸法を測定すると「やっぱり……」という状態。競技車両という性格上、まずは真っ直ぐ走るように(横向いて走る車両ではあるが)骨格から修正したボディなど



間瀬大会(2015年5月31日)
シェイクダウンしたばかりのシルエイティで単走決勝5位、追走決勝では前大会優勝者に敗れたが、インパクトブルーの名前の通り、会場に「衝撃」を与えたデビュー戦。





瀬戸内海大会(2015年7月5日)
7月4日夜にテレビ収録を終え、10時間かけて翌日早朝に会場入り。前日練習なしのぶっつけ本番ながら、単走決勝は98.05の高得点で2位。追走決勝は優勝経験選手とのサドンデスに持ち込みながら惜しくも敗退。





名阪大会(2015年8月23日)
練習からエスケープゾーンの少ない名阪サーキットの餌食になりフロントを破損。前日練習が全くできない緊急事態に。さらに本番直前にも故障が発覚したりと波乱続きの大会だったが、追走でも勝ち上がって自己最高の3位入賞を果たした。





日光大会(2015年11月1日)

最終戦の追走で4位、今季のシリーズランキング4位(全6戦中4戦参加)の結果は不満だが、シーズンを戦い抜き、気持ちは充実。「TOKYO VOICE TV」が「クールジャパン」として私のドリフト活動を世界配信。



Profile:塚本奈々美(現・塚本ナナミ)

ポルシェカレラカップ、GR86/BRZレース、D1レディースリーグに参戦する「美しすぎるレーシングドライバー」。http://nana-jkb.com/



初出:ハチマルヒーロー 2016年 1月号 vol.33
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

塚本奈々美×シルエイティ(全3記事)

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【1】から続く

text:NANAMI TSUKAMOTO/ 塚本奈々美 photo:DAIJIRO KORI/ 郡 大二郎

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