購入して3カ月「会社帰りのドライブを楽しむ」19歳のオーナー|1986年式 三菱 スタリオン 2000 ターボ GSR-V Vol.3

まだ購入して3カ月程度で、「毎日のように会社帰りのドライブを楽しんでいます」と、スタリオンとの生活がうれしくてしかたがないようだ。

       
【1986年式 三菱 スタリオン 2000 ターボ GSR-V Vol.3】

【2】から続く

 特徴的なデザインは、「ヨーロッパではアメリカナイズされたものを嫌う傾向がある」と当時のインタビューでデザイン主査が語っているように、欧州を意識したものだそうだ。しかし、提携関係にあったクライスラーへOEM供給され、コンクェストの名で販売されたこともあり、ヨーロッパよりもアメリカで人気を集めた。モデルライフの後半に追加されたGSR‐VRのブリスターフェンダーボディはアメリカ市場を強く意識したものと言える。

 1990年の生産終了から20年以上がたち、今では街中でほとんど見かけなくなったスタリオン。しかし、本誌主催のハチマルミーティングではR30スカイラインやAE86トレノ / レビンと並んで、最大勢力とも言うべき台数が集まる。その光景を見ると、人気ランキングで上位に入ってくるのもうなずける。


▶▶▶【画像20枚】DASHはデュアル・アクション・スーパー・ヘッドの頭文字を取ったもの。3×2は高回転の3バルブ、低回転の2バルブの可変バルタイに由来。リアゲート・ガラスに貼られたSIRIUS DASH 3x2のステッカーなど

OWNER’S VOICE/スタリオンとの生活がうれしい10代のオーナー

 19歳でスタリオンのオーナーとなったオーナー。「スタリオンはひと目ぼれです。インターネットで中古車を探して、見に行った1台目で購入を決めてしまいました」と語る。まだ購入して3カ月程度で、「毎日のように会社帰りのドライブを楽しんでいます」と、スタリオンとの生活がうれしくてしかたがないようだ。



GSR-VRは基本的に2.6Lだが、2Lでも50台が限定販売された。




G63B型ターボは145psからインタークーラー付きで175psへ向上(いずれもグロス)。さらにG63B型ダッシュは「グロス200ps」を達成。2.6LのG54B型はネット175ps。これらのエンジンに採用されるサイレントシャフトは三菱が特許を持ち、ポルシェも使用している。





G63B型ダッシュには燃料噴射や点火時期などに電子制御システムを採用。





タービンは三菱製のTD-05。

スタリオン 2000ターボGSR-V(A183A)
Specification 諸元
全長×全幅×全高(mm) 4410×1695×1320
ホイールベース(mm) 2435
トレッド前/後(mm) 1410 / 1390
車両重量(kg) 1240
エンジン型式 G63B型
エンジン種類 水冷直列4気筒SOHCターボ
総排気量(cc) 1997
ボア×ストローク(mm) 85.0×88.0
圧縮比 7.5:1
最高出力(ps / rpm) 170 / 5800
最大トルク(kg-m / rpm) 26.0 / 3000
変速比 1速 3.369 / 2速 2.035 / 3速 1.360 / 4速 1.000 / 5速 0.856 / 後退 3.578
最終減速比 3.909
ステアリング ボールナット
サスペンション ストラット(前後とも)
ブレーキ ベンチレーテッドディスク(前後とも)
タイヤ 215 / 60R15(前後とも)
発売当時価格 252.7万円

初出: ハチマルヒーロー 2014年 08月号 vol.26(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1986年式 三菱 スタリオン 2000 ターボ GSR-V(全3記事)

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【2】から続く

text : Rino Creative/リノクリエイティブ photo : AKIO HIRANO/平野 陽

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