まさにドリーム! スパ6時間耐久レース|R100スパ・クラシックレース参戦リポート Vol.6

このRX-3は、13B型エンジンに換装されシーケンシャルシフトまで搭載した1台。ひときわ甲高いロータリーサウンドを響かせていた。普段は別のシリーズ戦に参戦しているそうだが、今回R100が参加すると聞いて、急きょスパへの参戦を決めたという。うれしい限りだ。

       
加藤さんの「スパ・ドリーム」実現にあたって大きなサポートを行ったマツダ。そのマツダとの橋渡し役となったのが、マツダのクルマ造りやモータースポーツ活動の情報を配信するウェブサイトを主宰するエムゼットレーシング代表の三浦正人さん。そこで、ここからは時計を巻き戻して、スパまでの道のりを三浦さんに語ってもらうこととしよう。

【R100スパ・クラシックレース参戦リポート Vol.6】

【5】から続く

ピットにはファンが続々訪れた




ベルギーマツダのサポートにより素晴らしい態勢が整ったピットには、続々とファンが駆け付け、激励の言葉をかけてくれた。他のどのチームよりも多くのファンが訪れた。この日、日本からマツダR100が参戦することは、ホームページや会報などで事前にアナウンスがされていたため、多くのファンが、それを楽しみに来場してくれたのだ。


【画像60枚】ベルギーマツダのサポートにより素晴らしい態勢が整ったピットなど




最近レストアを完成させたという自慢のR100で乗り付けてくれたファンもいた。思わずドライバーみんなで記念撮影。





R100で乗り付けた、地元ベルギーのマツダファンは、なんとマツダ本社の最寄り駅である「向洋」の文字が入ったTシャツを着こんでいた!


【画像60枚】ベルギーマツダのサポートにより素晴らしい態勢が整ったピットなど

まさにドリーム! スパ6時間耐久レース

 スパ・ヒストリックカーレースのメインイベントは「スパ・シックスアワーズ」という6時間耐久レース。GT40やジャガーEタイプ、アストンマーチンDB4、シェルビーコブラデイトナクーペなど、美しく速い名車が本気のレースを繰り広げる。さらに、F1からツーリングカーまで、さまざまなカテゴリーのレースが同時開催される、まさに夢のような場だ。



この日のスパには14台ものGT40が集まり、全開バトルを繰り広げていた。これまでのコースレコードはGT40がたたき出したもので、今回どのマシンが、それを打ち破るタイムを出すのかにも注目が集まっていた。





このRX-3は、13B型エンジンに換装されシーケンシャルシフトまで搭載した1台。ひときわ甲高いロータリーサウンドを響かせていた。普段は別のシリーズ戦に参戦しているそうだが、今回R100が参加すると聞いて、急きょスパへの参戦を決めたという。うれしい限りだ。





GT40に加え、ファルコンも6時間耐久レースでは上位争いを演じる強豪だ。



カーミーティングも巨大規模

レースに参加する車両のほかにもパーキングエリアでは、ヒストリックカーオーナーズクラブ主催のカーミーティングも開催されていた。また、ヒストリックカーで来場した人は、一般駐車場ではなく、カーミーティング隣接エリアに駐車できたので、パーキングエリアもさながら旧車ミーティングの会場のようだった。




240Zはモンテカルロ仕様を意識したようなラリー車風モディファイが加えられていた。





70年代のアメリカンバニング的なカスタマイズが加えられたチェリー。ホイールはゴティだ。





こちらはフルノーマルのチェリー。ベルギーでチェリー人気沸騰中!?



初出:ノスタルジックヒーロー 2015年 12月号 vol.172(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

R100スパ・クラシックレース参戦リポート(全6記事)

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text:NOSTALGIC HERO/編集部 photo : MASATO MIURA(MZ RACING/三浦正人(エムゼットレーシング)、MAZDA/マツダ、NOSTALGIC HERO/編集部

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