【車高調でこの低さはもはや神業の域!?】エアや油圧を使わない! チャネリングにトライしたドシャコカローラが堂々完成

モノコックボディをものともせず、チャネリングにトライしたドシャコの100系カローラ

       
モノコックボディを容赦なくぶった切り! ナマ足のままでの激低スラムドを達成!!

【画像10枚】収集癖に火を付けたマニアックな足元、低さをGETする大胆なフロア加工など、シャコタン道の超大技「チャネリング」に挑戦した100系カローラの全貌はココからチェック!!

USDM風味に調理されることが圧倒的大多数の100系カローラに、異端のフィニッシュが登場!
驚くべきことにモノコックボディをものともせず、チャネリングにトライするとは、本誌だけじゃなくトヨタイムズだって取材に来たくなるほど(?)のバケモノっぷりだ。

では、驚異のボディワークをご説明していこう。

もともと厚さのないフロントメンバーのため、スライス加工によって高さを調節することができない。
そこで、メンバーの取り付け位置ごと約50mm上方に移動。
すると、今度は盛り上がったエンジンがボンネットに当たってしまう可能性が出てくるが、ここは純正エアクリとバッテリーの撤去で間一髪セーフ!
もちろん、フェンダーも作り直して、タイヤの逃げも問題ナシだ。

続いてフロアパネルを上げちゃうと、室内の高さにシワ寄せが来るワケだが、シートの取り付け位置調整と超小径グランツステアリングへの交換で、シートとステアリングのディスタンスをキープすることに成功。
リアシート下にあるガソリンタンクは、こーゆー場合、トランク内に引っ越すとかで地面との接触を回避するパターンが多い。
しかし、「そんなマネはしたくないっ!」と、オーナーは断固拒否。
「だったらリアシート上のフロアをカサ上げして、タンクの逃げを作ればいいじゃん!」ってことで、タンクのお引っ越しはしなくてよくなった反面、リアに人を乗せられなくなった事実もキチンとご報告しておこう(笑)。

あとは、リア足ロワアームの短縮&曲げ加工、テンションロッドマウントの上げ加工をして、ボディ側との干渉を排除。
リアフェンダーの加工も済ませば、はいっ、ドシャコカローラの堂々完成っ!

エアとか油圧を使わず、車高調でのこの低さはもはや神業の域でしょ!!



>>一瞬、エアクリ交換しかしてないよーに見えるが、ワザと“やってる感”を出さない演出プランを採用。ホントはエアクリも変えたくなかったそーだが、ボンネットに当たるため、やむなく交換したとのこと。ストラットの付け根から手前に向かって伸びるのが、ワンオフで作られたサイクルフェンダーとなる。


>>「ミッションの角がサブフレームに当たって、エンジンが上がり切らない!」というトラブルは、サブフレームのざっくりカットで対応している。


>>当時モノのホイールを探していて偶然見つけたのが、エンケイM5F(15×6J IN35)とエアロボルテックスというディスクのセット。これがオーナーの収集癖に火をつけて、今では5種類のディスクを所有する日本有数のコレクターに!


>>イデアルの110系用車高調を組んだだけでは、サイドシルがここまで地面と急接近することは不可。チャネリングという大技あってこその低さに、胸のトキメキが止まらんのですわ!


>>「今でもこんなキレイなカローラってあるんスね」。な〜んてメルヘンな話は、この世に存在しない。この美しさは純正ボディカラーでの塗り直し、新品ドアモール&ウェザーストップ交換の賜物なのだ。


>>シートの代わりにフロアパネルがリアに出現! これはパネル下にあるガソリンタンクを無加工のまま取り付けるために行われた、タンクの逃げ加工の結果。ドア側に見える全体のぶ厚さが、チャネリングのスゴさを物語る。


>>給油口の位置もそのままにすることはムリだったんで、レギュラーガソリンの給油は、トランクを開けて行うハメに。その隣には、エンジンルームから引っ越してきたバッテリーが。


>>8インチの超小径グランツを装着。これで運転中に太ももとステアリングがぶつかる心配ナシ。シフトレバーはTONEのエクステンションバーを加工して取り付けしている。


>>時代感を合わせるのも大事なんで、ヘッドユニットにケンウッドのDPX-510を、リアスピーカーにKSC-2770を載っけて、’90年代にリアルにプレイバック♪


>>エアサスとかハイドロを使用せず、車高調を使用した足回りでのこの低さはもはや神業の域! モノコックボディをものともせず、チャネリングにトライしたドシャコカローラの完成だ!!

【画像10枚】収集癖に火を付けたマニアックな足元、低さをGETする大胆なフロア加工など、シャコタン道の超大技「チャネリング」に挑戦した100系カローラの全貌はココからチェック!!


『カスタムCAR』2022年1月号掲載
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)
BASE CAR:カローラセダン/1993年型

PHOTO/早川俊昭 TEXT/佐藤アキオ(rsf)

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