【昭和の軽カーで再現!!】当時モノアイテム満載! ドシャコ化&街道レーサー風味をプラスした昭和生まれのアルト&フロンテ

昭和を愛する平成育ちのオーナーたちが手作り感覚でカスタマイズするレトロな550ccの軽カーのアルト&フロンテ

       
昭和の0.55リットル軽カーでヤンチャ感バリ出し!!

【画像14枚】懐かしすぎる小物アイテムを多数ストック、流用の嵐で昭和軽カーを激低にした足回り、街道レーサーには欠かせない迫力のあるチンスポなど、気になる昭和軽カーカスタマイズはココをチェック!!

1980年代の旧き良き昭和なスタイルを彷彿とさせる軽カー3台。
カスタムのモチーフは“小さな街道レーサー”。
ドアを開けて、手を伸ばせば即地面の激低車高がウリ(⁉)の“ちょろっと旧い車”が集うチームが仕掛けたこの3台には、当時モノの昭和レトロパーツが室内にあふれかえっている。

1980年代半ばに週刊青年漫画誌で連載していた昭和の名作「シャコタン★ブギ」が大好きで、ジュンちゃんのハコスカに影響を受けた世代。
実際は昭和末期に生まれた平成育ちなのだが、昭和のゆる〜い感じと、未完成なところに惹かれるのだとか。

で、完全なレストアスタイルではなく、昭和をベースとしながらも、リアのアクスル加工など、イマどきの軽カーのオハコ技も交えてカスタムするのがスタイル。

実は、ほかの2人も当時を知る人たちではなく、まだまだ若手。
でも、とにかく昭和レトロに貪欲で、古いカーショップや、ひなびたホームセンターを見つけては、売れ残りのデッドストックをひっくり返してガッサガサとサルベージ。
さらには、古そうなお宝が眠っていそうなお宅にはピンポンして「お宝眠っていませんかぁ〜?」と、突撃隣のなんちゃらも真っ青の行動力を発揮する。

これだけの昭和レトロパーツ。
確かに入手は困難ながら、ネットオークションを中心に、部品交換会、イベント、知り合いのツテ……などを頼りまくり、使えるかどうかは後から考えて、まずは昭和の匂いのするものは迷わずゲット!
お気に入りの街道レーサースタイル再現へと猪突猛進しているのだ。

3人そろって不便で乗りにくく、手作り感満載の街道レーサーが大好き。
「実用性より、低くてナンボっすよ‼」と言い切るなんざ、マジカッコよすぎっス!!



>>アルト(写真右)のリアは、片側15mmずつアクスル加工。レーシングギアの車高調はアルトワークスから流用、RGアルトワークス用車高調にシルビア用のピロアッパーを流用している。ホイールは、SSR・マーク1(10インチ)をかぶせてセット。


>>アルト(写真右)の助手席には、3歳の息子の安全確保のため、チャイルドシートも当時モノを譲り受け現役バリバリに使用中だ。


>>アルト(写真右)がさりげにこだわっているレースのカーテン。S/M/LあるうちのSサイズを装着している。コンセプトは「おばあちゃんが孫を喜ばせるため内装を作ったら」なんだそうな(笑)。


>>ボディカラーは日産510ブルのサファリブラウンをモチーフにオールペンした4ストのフロンテ(写真中央)。前期用の前後バンパーにナポレオンミラー、足回りはレーシングギアのフルタップ式車高調(ワークス流用)に、L200ミラのナックル、ハブ、ブレーキディスクを流用している。チンスポはケンメリ用をベースに流用しつつ、幅と高さを短縮加工して装着する。


>>フロンテ(写真中央)のリアには、名機、シティコネクションを据え置き。竹ヤリマフラーはイベント用のため即脱着可能となっている。


>>フロンテ(写真中央)の自慢の内装は、天井からダッシュ、シートまでのフルチンチラ仕様。クラリオンのオーディオ、後部座席の巨大なピンクパンサーのヌイグルミが泣かせマス!


>>貴重な2ストのフロンテ(写真左)の足元には、SSRマーク2(10×フロント:6.5J、リア:7.5J)をムッチムチにIN。フロントはシュピーゲルのワゴンR用車高調に、リアはDIYで片側15mm、30mmアゲのアクスル加工を施し、CA71リーフ+2インチブロック、切った張った+溶接アリでキャンバー角7度を実現している。


>>2ストのフロンテ(写真左)の車内には、まんまタイムマシンから抜け出してきたかのような、車内のそこら中の昭和レトログッズ群。なんなら、積んでる芳香剤のポピーも当時モノと本気度MAXですゾ〜♪


>>2ストのフロンテ(写真左)には、実動するロンサムカーボーイに、リアトレーにはTS-X8の据え置きスピーカーが鎮座。当時感バリバリの車内は圧巻だ。


>>今では数万円〜10万円くらいするという、激ヤバの’70年代の“水中花シフトノブ”。中に舞妓サンが入っているヤツになると、これひとつで4万円前後!? すべてネットオークションで入手したそう。


>>窓ガラスと内張りの間に引っ掛けるドリンクホルダー。マイナーな地元のホームセンターにデッドストックが潜んでいたとか。名もない古びたホームセンターは名パーツの宝庫だそう(笑)。


>>これまた当時の絶版パーツ、通称“ラブ灯”。シガーから電源を取り、車内の各所で点灯させることが当時流行った。復刻物もあるが、当時モノだと1万円以上する隠れたお宝パーツなのだ。


>>コインホルダー財布のキーホルダーはじめ、当時モノのキーホルダーがズラリ! これ以外にも、当時の絶版小物をうなるほどコレクションする。ディテールから昭和レトロを実践している。


>>昭和を愛する平成育ちのオーナーたちが手作り感覚でカスタマイズするレトロな550ccの軽カーたち。入手困難の昭和レトロパーツを探しに、今日も売れ残りのデッドストックを求め猪突猛進している。

【画像14枚】懐かしすぎる小物アイテムを多数ストック、流用の嵐で昭和軽カーを激低にした足回り、街道レーサーには欠かせない迫力のあるチンスポなど、気になる昭和軽カーカスタマイズはココをチェック!!


『カスタムCAR』2018年12月号掲載
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)
BASE CAR:アルト/1984年型(写真右)、フロンテ/1980年型(写真中央)、フロンテ/1979年型(写真左)

PHOTO/高原義卓 TEXT/木村隆之

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