【トランポ仕様のアゲ軽バン!!】ほぼDIY仕上げ! デザインから思考したワンオフフロントガードなど、オフテイスト全開なトランポとして活躍するアゲ×2クリッパー

完全オフ仕様のアゲ軽バンながら、モトクロスやマウンテンバイクのトランポとして活用するクリッパー

       
モトクロスを積むために作り上げたプライベーターのオシャレトランポ!

【画像10枚】デザインから考え抜いたワンオフのフロントガード、トランポスペースを確保するリアラゲッジ、DIYで仕上げたウッド調インテリアなど、気になるアゲクリッパーの全貌はココで明らかに!!

クルマを乗り換える兄からお下がりでもらったノーマル状態のクリッパー。

最初は「モトクロスやマウンテンバイクのトランポで使おうかな」と考えていたオーナーだったが、「カスタムCAR」で見つけたキャリイのアゲスタイルにひとめボレ。
もともとダート系スタイルが好きということもあり、2年かからず現状のスタイルまでイッキに仕上げてきのだ。

ちなみに、カスタム経験はほぼ皆無だったが、費用節約とチャレンジ精神で基本はDIY。
今でこそリフトアップキットのメタルボムで4インチアゲとしているものの、カスタム初期の際は、まな板を加工したお手製スペーサーで1インチアゲていたというツワモノなのだ。
とはいえ、そのセンスのよさとDIYレベルはご覧のとおり。

カスタムコンセプトは、アメリカンテイストも盛り込んだオシャレトランポ。
バンパーガードのように、難易度が高い溶接ものこそプロへオーダーしているが、自宅ベッドを分解して製作したルーフボックス、自動車用水性塗料をローラー塗りしたミルクティーベージュのボディカラー、コンパネと100均のマットでメイクするラゲッジスペース、といった具合に、かかる費用は極力抑えつつ、オリジナリティを巧みに引きだしているのだ。

「あとはMT&4WDにできれば最高なんですけど、さすがにスワップ費用がかかりすぎますし(苦笑)。安く遊べるのが軽カーの魅力だと考えてますから、見た目勝負の現状で自分的には完成です」

DIYでの失敗を恐れることなくアイデアと実行力を駆使し、クリッパーのアゲスタイルをリーズナブルながらチープさ皆無で自由に楽しむ。

参考にしたいワザがてんこ盛り状態で、これからアゲを考える軽箱ユーザーにとっては見逃せない1台だといえるだろう。



>>フェイス回りの主役であることや溶接が必要なことも考慮し、バンパーガードは素直にプロへとオーダー。流用加工で済ませるのではなく、デザインからともに考えて形にした1品ものとなるため、フィッティング上々で自慢のアイテムだ。


>>ルーフ上部のLEDバーは見た目と価格で吟味したネット通販アイテム。キャリアへマウントしたウッドボックスがエクステリアにオシャレさを添えるが、ベース素材は自宅のベッドに使用されていたもので費用はなんとゼロだ。


>>バンイメージの残る14インチは避け、ウニモグのようなワイルドさを狙った。ただし、4H・16インチの鉄ちんホイールはラクティス純正しかなかったため、解体屋巡りでなんとかゲット。バンパーは現物合わせで干渉部をカットしている。




>>カスタム初期段階は、まな板を削って作った(笑)スペーサーで1インチアゲとしていた程度だったが、メタルボムがクリッパー用4インチアゲキットを製作中と聞き、完成と同時に導入。フロントメンバーやエンジンは下げ、ストラットサス上部に専用スペーサーを挟み込むオーソドックスなアゲスタイルを実現している。なお、ショックはクリッパー純正を使わず、ケース長のあるハイゼットジャンボ用を使用しているのもポイントだ。


>>ボディは米軍イメージのミルクティーベージュ×黒でダートイメージとしている。ネットで見つけたタカラ塗料の一液水性塗料を、外壁用ローラーでDIYオールペン。オーバーフェンダーはもらいモノのジムニー用を加工している。


>>純正シートはヘッドレスト一体となるため、タウンエース用へコンバートして快適性をアップ。ドアトリムにはAmazonで購入したインテリア用ウッドフィルムをあしらい、室内をカジュアルな感じに仕上げている。


>>コンパネと100均のクッションマットでフラット化したラゲッジ。トランポとしては優秀だが、アゲている分だけラダー1本では厳しく、2本をストレッチして積み込む必要があるそう。


>>インスタグラムで海外のウッド調インテリアをチェックするなど、ネットを駆使して仕上がりをイメージ。サイドパネルはフロントドアのトリム同様にウッドフィルムで施工している。


>>完全オフ仕様のアゲ軽バンながら、モトクロスやマウンテンバイクのトランポとして使用しているオーナー。ほぼDIYでこの完成度とは、オーナーのカスタムセンスに脱帽だ。

【画像10枚】デザインから考え抜いたワンオフのフロントガード、トランポスペースを確保するリアラゲッジ、DIYで仕上げたウッド調インテリアなど、気になるアゲクリッパーの全貌はココで明らかに!!


『カスタムCAR』2018年9月号掲載
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)
BASE CAR:クリッパー(2WD)/2009年型
SOURCE:METAL BOM

PHOTO/稲田浩章 TEXT/四馬力

RECOMMENDED

RELATED