【オーディオ&フラットベッドの両刀使い!!】オーディエンスピールも可能な本格オーディオを組みながら、キャビネットを土台にしてベッドキットも使用できるハイエース

こだわりの本格オーディオを組みながら、キャビネットを土台にしてベッドキットを使用できるようにメイクしている200系ハイエース

       
デッドスペースの有効活用で本格オーディオマシンへ劇的進化!

【画像9枚】3D造形のエンクロージャーとLEDワークが融合するインテリア、箱車のアイデンティティを守るフラットベッドを生かした車内レイアウトなど、気になるバンDXの内容はココをチェック!!

バンに授けられた広大なラゲッジを、本能の赴くまま自分の理想の形に作り込む。
言葉で語るのは簡単だが、自由度が高い内装メイクはセンスと技術が要求され、その難易度もかなり高い。

しかし、その高い壁をブチ破って、大人のパーソナルスペースを実現したのが、ここで紹介するバンDXだ。
そして、内装カスタムのワンオフメイクを全身全霊でサポートしたキーショップが、奈良に拠点を構えるビークラフトとなる。

製作に取り掛かる前に掲げたコンセプトは、「オーディオ×美しいインテリアの融合」。
オーナーこだわりのオーディオシステムはロックフォードでまとめ、ビークラフトの技術をもって、エンクロージャーを立体的に作り込んでいる。

さらに驚くべきは、複雑なパーツの組み合わせによって内装が組まれているものの、徹底的なビスのヒドゥンを行っている点。
優雅なデザインに目が向くよう仕向け、見た目のインパクトを後押ししているワケだ。
インテリアは白×黒のツートンカラーでまとめ、各所にブルーLEDライトをアクセントで仕込んでいる。

また、全14発のスピーカーを搭載するバリバリのオーディオカーながら、ハイエースの機能美は壊したくないという思いから、ベッドキットの装着も可能とした。

ただ闇雲に内装を仕上げていくのではなく、緻密な計算を重ねることで、随所から大人の余裕を感じさせるフィニッシュとなった。

モノトーンでまとめた外装は、オーディオインストールを見越した配色と、オーナーの細部にまで至るプロデュース力はお見事。
そこに、ビークラフトという強力な助っ人の登場で、今回の化学反応を引き起こしたというワケだ。

自分だけのパーソナルスペースかつオーディエンスにも十分アピールできる、個性抜群な1台がここに誕生だ!



>>フロントカップホルダーは、シートに付属するアームレストの可動域を邪魔しないようにワンオフで製作し装着している。


>>フロントシートの背後に位置するキャビネットは、すでに装備していたものをビークラフトで張り替えてリメイク。セカンドテーブル追加に合わせて、テーブル下に収納可能な傘立てをインストールして利便性も向上している。


>>ビークラフト謹製の斜めラインを加えた天井張り替えに、LEDライトを裏に仕込んだアクリル板を追加する応用デザインは、ほかにはないオリジナリティを放つ。3WAYスピーカーを仕込むオーバーヘッドタイプのエンクロージャーは、同系色に張り替えてリメイクしたものだ。


>>ミッドレンジスピーカーを仕込むドア。全体を張り替えてスタイリングしている。


>>ロックフォードでまとめたこだわりのオーディオシステム。立体的に作り込んだスピーカーユニットを収納するエンクロージャーのクオリティはさすがのひと言。


>>エンクロージャーのベース部分はブラックレザー。スピーカーやアンプを仕込む個性的な形状の化粧板はホワイトレザーを張ることで、デザインの緩急をつけているのがポイントだ。


>>キャビネットはフロアに対して傾斜をつけることで、リアゲート側から室内を見たときに立体感が出る工夫がなされているのも特徴。


>>箱車という個性を尊重し、キャビネットを土台にしてベッドキットを使用できるようにメイクしている。ベッドマットに入るブランドロゴは、新たな試みのプリントで入れ、これまでの刺繍では表現できなかったカスれ感を表現。文字のフェードなど、さらなる表現が可能だ。


>>ビークラフトのデモカーに惚れ込んでカスタムを依頼することにしたオーナー。外装はエセックスのエアロ&ホイールでまとめ、インテリアと同系色のコーディネートを披露している。

【画像9枚】3D造形のエンクロージャーとLEDワークが融合するインテリア、箱車のアイデンティティを守るフラットベッドを生かした車内レイアウトなど、気になるバンDXの内容はココをチェック!!


『カスタムCAR』2018年9月号掲載
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)
BASE CAR:ハイエース・ナローボディ・バンDX
SOURCE:B-Craft

PHOTO/箱崎太輔

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