【ド迫力のハミタイスタイル!!】王道ベース、CAアコードクーぺに現代的なアレンジをプラス! スケスケボディもインパクトのあるローライダーコンパクト

突き抜けるオレンジのボディ&10本のフレンチアンテナが視覚的インパクトを与えるローライダーコンパクトの王道ベース、USアコードクーぺ

       
ローライダーコンパクトの王道ベースを伝統×革新的スタイルMIXで魅せる!

【画像8枚】マストアイテムのハイドロ、まんま当時仕様じゃないポップな内装に秘める想い、透明感抜群のスケスケボディなど、スタイルMIXで魅せるUSアコードクーぺの全貌はココを見よ!!

ロサンゼルスを中心舞台として、大きな盛り上がりを見せたローライダーカルチャー。
その起源は、安いベースをいかに派手に、カッコよく見せるかという着想から、王道のインパラなどをワイヤホイールや24Kゴールドメッキ、ハイドロリクスなど、数多くのカスタムや装飾で愛車を華やかに彩った。

日本にそのカルチャーが広く浸透し始めた’90年代初期は、アメ車は簡単に手に入らない高嶺の花。
そのため、北米輸出仕様設定があったミニトラやコンパクトカーをイジるローライダーが急増した。
そのローライダーブームが最高潮の25年前に、ブームの影響をモロに受けて育ったのが、今回の主人公となるオーナーだ。

真夏の日差しをも黙らせるほど、突き抜けるオレンジで染めたCAアコードクーぺ「サンフラワー」は、外装は伝統的な当時仕様のスタイルでキメる。

「てことは、当時のクルマをキレイにしたってこと?」という質問が飛んできそうだが、答えはノン。
ほぼノーマル状態の個体を、実に4年もの歳月をかけて現在の姿へカスタムしたのだ!

全盛期のスタイルへのリスペクトの元、ハミタイさせたワイヤーホイール、4独ハイドロ、ゼノンのグラウンドエフェクトでセットアップ。

加えて次世代的な、10本にも及ぶフレンチアンテナ、ルーフのほぼ全域に渡るアクリル化など、当時のスタイルとは一線を画すアレンジを施す。

さらに注目すべきは、地元名産の生地を用いたキュートな内装メイク。
当時であればモケット・ギャザー張りがイナセとされたが、オーナー独自のセンスと手間の結晶によって、現代らしさをもったローライダーコンパクトへ進化を遂げたのだ。

現代に新たなる生を受けたCAアコードクーペからは、新鮮かつ、神聖な輝きが燦々と降り注いでいる。



>>装着した3点のグラウンドエフェクトは、ゼノン製を純正ボディにビス留めし、上からスムージングを施している。ボンネットの中央には、トランク同様64インパラを意識したプレスラインを鉄板成形で走らせている。


>>ホイール&タイヤは、マニア垂涎モノのマクリーン(13×7J)+ピレリP7F。クロームメッキのフェンダートリムや斜め付けしたマッドガードも当時仕様を踏襲している。


>>コンパクトカーベースのローライダーでは定番のハミタイスタイル。この車両は前後約15cmの勢いの良いハミ出しっぷりでセッティング。今ではパーツが出回らないレンズやモール類は、手元にあったモノにクリアを吹いて新品然とした輝きを与えている。


>>ローライダーに欠かせないハイドロは、当時モノの各パーツを組み合わせたミニポンプ4機をセットし、4輪独立を実現。当時らしいサイド・トゥもキメられる仕様だ。4器搭載したバッテリーやコイルシリンダー、スプリングは、王道のレッズ製でセッティングしている。


>>10本のフレンチアンテナが視覚的インパクトを最も放つのが、リアのこの角度。鉄パイプをハス切りでボディに仕込み、縁部分を少し膨らませることで立体的な表現とした。リアバンパーはフロント同様、ゼノンのグラウンドエフェクトを純正バンパーと2コイチしている。


>>リアに6本のムーンアイズ製アンテナを仕込んでから、バランスを考慮して追加したフロントの4本。タイヤとアンテナが干渉するため、1本ずつバラして短縮加工した汗と涙の結晶となる。


>>ルーフのほぼ全体を豪快にカット&レインガーターのスムージングを施して、アクリルで製作したウインドーを装着。遠赤外線でボディのアールに添わせた違和感のないフィッティングだ。トランクに配置したハイドロを際立たせるために設置したウインドーは、キャリイのリアガラス移植によるもの。トランク中央に流れる末広がりのラインは64インパラをイメージしている。ルーフ、トランクともにばっさりカットすることで、抜群の透明感で内装をアピールしているのだ。


>>外装に負けず劣らずのインパクト抜群の内装は、オーナーがひと目惚れした兵庫原産の“播州織”のカーテン生地を用いる。一見邪道のようにも思えるが、インパラにチェック柄風の純正シートが採用されていたため、的を得た選択となっている。シートのオレンジ色の生地はソファ用を合わせ、内張はスエード調生地で張り替えて内外装で色味を統一している。

【画像8枚】マストアイテムのハイドロ、まんま当時仕様じゃないポップな内装に秘める想い、透明感抜群のスケスケボディなど、スタイルMIXで魅せるUSアコードクーぺの全貌はココを見よ!!


『カスタムCAR』2018年10月号掲載
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)
BASE CAR:USアコードクーぺ/1988年型
SOURCE:Fair Support、Super Freak

PHOTO/南井浩孝

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