【AE86の鬼キャン現る!!】ホイールベースは7cm延長! 極太サイズのエクイップが前後ハの字を切るアリ得ない足元にクギ付け☆

ありえないほどのネガキャンフォルムを魅せるスプリンタートレノ GT APEX(AE86)

       
マルチリンク投入でネガキャン化! おまけにホイールベース延長の裏ワザも投入!!

【画像11枚】S13シルビアからごっそり移植しているフロント足回り、S14からメンバーごとマルチリンク移植でネガキャン化に成功しているリアの足回りなど、気になるネガキャンのヒミツはココを見よ!!

ハチマル車ブームやアメリカでのJDM流行の追い風で、スタンス旧車の花形ベースに大出世したAE86レビン&トレノ。
このオーナーのトレノは、好きモノにとっては、そのレーシー&激低フォルムが目に毒なくらい(笑)。
さらに、極太サイズのワーク・エクイップが前後ハの字を切るアリ得ない足元は、だれもがクギ付けになること確実だ。

ありふれたパンダトレノとはひと味異なるクセモノ級のスタンスメイクのキメワザは、あろうことか“日産車の純正部品流用”による足回りモディファイ。

フロントストラットやナックルはS13シルビア用を移植、前後ブレーキはR33スカイラインのGTSタイプM用で4ポット式にアップグレード。

そして、鬼キャン不可能なハズのリアサスは、本来の4リンクリジッドのハズもなく、S14シルビアのアクスル一式のスワップでマルチリンク式の独立懸架サス化をやってのけている。

3ナンバーボディのS14より車幅の狭いAE86のガワに合わせるべく、社外品による調整式アーム化やペラシャやアクスルのワンオフ加工でリア10J履きの大胆ネガキャンを実現♪

しかも、リア足のメンバー位置加工でホイールベースは7cmほど延長。
それに合わせてフェンダーやフロアは、手の込んだ鈑金加工によるツジツマ合わせが行われている。

後期GTアペックスのストックを生かした外観は、北米仕様のGT-Sデカールやリアサイドマーカー装着でUS現地のJDMっぽい雰囲気をプラス。
さらに、リアバンパーはあえて鈑金加工を加えて60系セリカXX風のビッグバンパーにアレンジ。
ついでにヒッチカーゴキャリアに同色ペイントのモトコンポを載っけるなど、ビルダー兼オーナーのネオ昭和的演出手腕と、アソビ心がいかんなく発揮された力作なのデス!!



>>天井には電動チルト&アウタースライド式となるベバスト製サンルーフを天井くりぬきで加工装着。うっすら見えるカーボン模様は、ルーフにカーボンを貼った後、ペイントしたことによるもの。さりげないオシャレがうまいっス!


>>ホイールは15インチのワーク・エクイップ01。サイズはフロント:9.5J、リア:10J。タイヤはADVANネオバを装着。サイズはフロント:195/50、リア:195/55だ。北米純正のフロントサイドマーカーやラジオアンテナをセットするなどの小技も見せている。


>>フェンダーは30mmほど切り上げ、鉄板で改めて製作。ホイールべース延長により、後ろ側を70mm切り出すなどの辻褄合わせもされている。また、リアバンパーは50mmほど後方へズラすと同時に、フェンダー側を延長成形済みだ。でもって、フェンダー含め、ボディサイドの黒ペイント部をカーボン張りにするなど、ドレスアップも万全! ちなみに、リアのディスクブレーキは33スカイラインのタイプMからの移植となる。


>>パンダトレノと言えば、漫画「頭文字D」の「藤原とうふ店」号を思い浮かべるが、オーナーはクルマではなく、ヒッチカーゴキャリアに載せたモトコンポをシャレでペイント。ちなみに、ホイールベース延長の暴挙(笑)とリアバンパー延長作戦は、オーナーが大好きなA60セリカXXに雰囲気を近づけるため。これはボディをより大きく、そして低く見せるためのギミックでもあるのだ。


>>フロントの足回りは、AE86純正だとスピンドルとナックルアームが別体となるため、足回り交換したことは一目瞭然。制動力のUPを図り、フロント足はS13シルビアからごっそり移植している。また、テンションロッドを引っ張ることで、フロント足は20mmのホイールベース延長が行われている。


>>AE86のリアの足回りは、本来はリジッドアクスルだが、S14からメンバーごとマルチリンク移植でネガキャン化に成功。メンバーのマウント位置は現物合わせで、塩梅よくなるところを模索しての装着となる。また、ニスモ製デフも投入されている。アーム類はアフターものをショート加工することで、10Jをねじ込んでいるのだ。


>>で、このキョーレツなリアビューが完成。ヒッチメンバー装着でリアカーゴキャリアもセットし、ドシャコ&マルチリンク移植によるフロント:12度、リア:14度のネガキャンでモーレツアピール! これで見るモノの興味を惹きつけること間違いナシだ!!


>>ラゲッジ側から見ると、車高長のアッパーマウントが飛び出ていて、大幅なシャコタン化とネガキャンぶりが確認できる。また、純正ホーシングよりメンバーを50mm後方にズラしたことも一目瞭然だ。スペアタイヤのスペースはメンバー移植に伴いフラット化済み。


>>壮絶なボディ&足回りの加工により、純正サブフレームをカットする必要があったこのマシン。剛性確保を考慮し、リアシート下とフロアをつなぐ形で補強のロールバーを投入している。


>>エンジンはノーマルの4A-G16バルブ、4スロ仕様。これからワイヤータック&エンジンベイのシェイブドなどを予定しているとのことだ。


>>S13シルビアからごっそり移植しているフロント足回り、S14からメンバーごとマルチリンク移植でネガキャン化に成功しているリアの足回りで、ネガキャンフォルムを実現! ありえない鬼キャン仕様のAE86の完成となる。

【画像11枚】S13シルビアからごっそり移植しているフロント足回り、S14からメンバーごとマルチリンク移植でネガキャン化に成功しているリアの足回りなど、気になるネガキャンのヒミツはココを見よ!!


『カスタムCAR』2018年12月号掲載
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)
BASE CAR:スプリンタートレノ GT APEX/1986年型
SOURCE:オートステージ三芳

PHOTO/南井浩孝 TEXT/コンヒデキ

RECOMMENDED

RELATED