【トータル19インチUPの足回り!!】ワイルドすぎるルックスが強烈なモンスタートランポ、フォードF150

トランポ用途から逸脱し過ぎ（笑）！
前代未聞、プラカラー狙いのワイルドトラック!!

【画像10枚】タミヤのプラカラーをモチーフに想像した完成イメージ、謎のミリタリー感をモロ出しにするヘッドライト位置変更など、衝撃的なカスタマイズの全貌はココから明らかに!!

あまりのワイルドさ。
武骨で露骨なミリタリーテイスト。

これでサバイバルゲームにでも参戦したら、どんな相手も即降参確実といった雰囲気が異様なこのトラックは、チョイと旧型のフォードF150っていうフルサイズトラックの4WDモデル。

オフロードトラックって、砂漠やダートをハイスピードで走るプリランナー仕様か、岩場に踏み入ってナメるように踏み越えていくロック・クロウリングが思い浮かぶけど、コイツはそのどちらとも近くない、いや、全然似ても似つかない“新しい”作りだ。

仕掛人は4WD／アメリカントラック界の硬派ビルダー「ハーディーズ」。
しかし、デモカーでもなんでもなく、オーナーはBMXライダーとしても活躍するお方。
当初はトランポだったのが、カスタムを重ねるうちに本気モードに。
“どうせなら、誰も見たことのない激しいヤツに”と、エスカレートしたらしい。
見るみるうちに、前代未聞のモンスタートランポへと進化を遂げたのだ。

ベッドを降ろしてしまったために、全体像が掴みにくいが、実物はストックから19インチ＝実に50センチ近くリフトアップされ、かなりのサイズ感。
サスペンションメンバーとメインフレームに挟むリフトアップスペーサーやボディリフトなどのほか、24インチという大径リムも顔負けのオフロード向けビレットホイールを履くなど、パーツチョイスも真剣そのものだ。

丸形ヘッドライトを低い位置に付けたのは、車検の基準に合致させるため。それらの処理や、タミヤのプラモで多用されるライトサンドという色の流用、水中でも走れるハイスタック形状マフラーなどで武骨さ倍増！

実際にどんな走りを披露してくれるのか、マジで気になる異端児の登場となった。



>>車検の関係から、ヘッドライト位置を下げ、リジッドインダストリーの多灯式LEDライトバーも装着した顔回り。元のヘッドライトやグリルはとくに処理せず、あえて外したままにしたことで、よりワイルドな軍モノっぽいイメージに！


>>マフラーはワンオフ製作してキャビンに這わせ、上方排気となるコンボイタイプとした。メッシュガードもつけて雰囲気満点。ワイルド感ブリブリだ！


>>ベッドを取り払ったので、テールランプはフレームに取り付け。ブレーキランプはAMC CJ7から、ウインカー部はトウトラックから流用している。バックランプにはLEDをセット。


>>足元を飾るのは日本で唯一と思われる、アルミ削り出し24インチのアメリカンフォースSHIELD SS5。セットしたタイヤはTOYOオープンカントリーM/T。サイズは40×15.5OR24。フェンダーはそれを収めるべくFRP製のワイドタイプをチョイスしている。


>>ベッドを取り去ってフレーム＆キャビン背面を縞鋼板でお化粧することで、よりハードなイメージに。BMX用トランポとして活用するはずだった荷台は、超頑強なロールバーを装着することで積載量を引き下げた（笑）。また、フェンダーを丸パイプで製作するなど、もはやトランポとは思えない軍用車的ヘビーデューティっぷりに脱帽。


>>ボディカラーはプラモ戦車の塗装に使われる、タミヤのラッカースプレー／ライトサンドをモチーフに調色してペイント。ココからミリタリー風なイメージが広がったというワケ。根本的な仕様はトランポなのだが、このスプレーのイメージに引っ張られ、ここまで過激なルックスとなった。



>>フロント足回りはメンバーやフレームにX字型のゲタを履かせることに加え、エンジンマウントやサスペンションマウントの位置を上げることで14インチリフトアップ。プラス3インチ分ボディマウントで上げ量を稼ぐ。タイヤ外径の変更分も合わせると、なんと計19インチのリフトアップ!!


>>リアの足回りは、増リーフを入れた8インチアップリーフに5インチブロック、ロングショック等で対応している。


>>ヘッドライト位置の変更が、ミリタリー感をより強調するフロントフェイスへと変貌。トータル19インチアップの足回りにより、未踏のトラックスタイルをメイクしている。


『カスタムCAR』2015年4月号掲載
（記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです）
BASE CAR：フォードF150／2000年型
SOURCE：HARDEE’S