【往年のウッディスタイル】ウッドペイントの美麗なライトバン、ホンダLN-Ⅲ360をエアショック+リアアクスルでローフォルム化!!

ウッディなカスタムペイントが魅力的なホンダLN-Ⅲ360

       
Nコロを50’sウッディワゴン風にメイク!
これぞカスタムウッディの不変の魅力!!

【画像9枚】カスタムペイントとしての魅力あふれるウッドペイント、ナロード&エアショックで煮詰めた足回り、ティースグリルでアメ車ルックにスタイリングしたフロントマスクなど、ウッディワゴン風メイクの詳細はココを見よ!!

ボディにウッドパネルを用いた古き良き時代のアメ車のカントリーワゴンをカスタムで再現した「ウッディスタイル」が日本で大流行したのは、2000年ぐらいの頃。
ホンモノの木を使った本格派から、ペイントやデカールなどによるフェイクウッドまで、さまざまな手法を用いた意欲作が、本誌をにぎわせていた一時代があったのデス。

KUSTOMフレーバーを随所にちりばめた小柄なボディがCOOLかつCUTEなコチラの和製カスタムウッディは、ホンダN-ONEのご先祖にあたる“360”がベース。
さらにこの車両は、LNでライトバンなので、ウッディワゴンに近い。

カーカスタムとアンティークグッズ販売を手がける岐阜県のショップ「EMPTY’S」(エンプティーズ)の高瀬代表の従兄弟が所有するこの1台。
まさに、往年のウッディ流行期の生き証人のうえ、今なおカスタム進行形。
中京ローカルシーンでバリバリの現役サバイバーとして、アンチエイジングな艶姿を披露するにいたったワケなのだ♪

パープルパールを混ぜたブラックにペイントしたボディやシェイブしたドアアハンドル、木目風塗装でフレーム&パネルを再現したファントムウッディ(本場USの仮想ウッディの呼び名)など、内外装の多くは約20年前に手がけたまま。
色褪せぬ出来栄えは、長年コツコツと手を加えながら大事にされてきた証でもある。

さらに、エアショック+リアアクスルのナローでラディカルな低さを新たにモノにした。
まさしくカスタムウッディの不変の魅力を伝える、永遠のアンフィニッシュの美学がここにある。



>>ベージュのドア内張りとシートは昔々に張り替えたままで、シートのゼブラ柄はレザー用塗料による手描きによるものだ。


>>バレットキャップ合体のプレーンステアリングのほか、サンドブラストによるマスキング模様がダッシュパネルに施されている。


>>“Nコロ”こと元祖ホンダNシリーズの心臓は空冷式360ccエンジン。外観上はエアクリーナーをペイントした以外はノーマルだが、中身は排気量400cc仕様にボアアップ済み。120km/hで走行可能なモアパワーを獲得済みだ。


>>荷室はフロアをバックリ切断し、鉄骨溶接のサブフレームを設けてリアアクスルを位置上げ済み。さらに、アクスルシャフトを片側1インチのナロードでタイヤをフェンダーの内側に収め、エアショックを用いてダウンしている。


>>フェイスリフトを受けた後期最終版N-Ⅲ独特の顔つきを生かし、グリルは外枠のみを残して40’sデソート風のティースグリルにモディファイ。切断した丸パイプにメッキをかけて1本づつ溶接した苦心のタマモノだ。しかも、20年前に作ったとは思えない状態の良さにも驚く。


>>リアタイヤ部分を覆ったフェンダースカートはFRPによるワンオフメイド。リアゲートはカスタムテールとの見た目のバランスを重視し、ノーマル形状を維持しているが、バンパーは車種不詳の旧車用で大型化を図っている。


>>フロントバイザーは、実はK11マーチの純正オプションだったリアゲートバイザーを加工流用したアイデアの産物。一見ビンテージ品のような助手席ドアに外付けしたエアクーラーは、ワンオフによるダミーだ。


>>ウッドパネルはトリムやパネル部分も木目調ペイントによるいわゆる“フェイクウッド”。経年劣化のない状態の良さにオドロキだ。昭和40年代のキャリイトラック用のテールレンズをベースに、’59キャディラックのテールフィンレンズを装着している。


>>カスタムペイントとしての魅力あふれるウッドペイントボディをエアショック+リアアクスルでナロード。美麗なローフォルムを手に入れた。


『カスタムCAR』2019年12月号掲載
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)
BASE CAR:ホンダLN-Ⅲ360/1972年型
SOURCE:BODY TRIP EMPTY’S

PHOTO/南井浩孝 TEXT/コンヒデキ

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