【サブロク2スト最終型の激低軽トラ】足元に巨大鉄っちんをねじ込むT131型ミニキャブ トラック!!

まん丸おめめでゆるカワフォルムのドシャコ ミニキャブ

       
過激な極太鉄っちん履きの激低車高!
されどゆるカワな絶妙フォルムにメロメロ♥

【画像7枚】ベッド回りの大胆リデザイン、リーフ逆付けと車高調流用でのシャコタン攻略など、カスタマイズの手数はココを見よ!

巨大なアヒルちゃんを背負ってお出ましのこの軽トラ。
キャンバー&鬼のような深リム履きでキメキメなのに、おとぼけなゆるカワムードがなぜかムンムンだ♪

ベースは今から43年前の昭和51年に製造された三菱のT131型ミニキャブ。
昭和の軽トラベースとしては超が付くほどのレアもので、しかも一方開きという現存していたのがアンビリーバボーなほどの代物なのだ。

そんな貴重な個体を蘇生させるべく“クラシカル&ハイテック”を命題とした唯我独尊のレストカスタムに挑んだオーナー。
現代の軽よりも、ふた回りほどちっこいボディは、ダイハツの最新車種ミラ・トコットのサニーデイブルーメタリックでグリルも同色塗りでアップデート。
プロジェクターライトをぶち込んだキュートな顔つきや、低床ベッドを鈑金ワンオフでリデザインしたリア回りなど、一見カスタム色が強いようで、ベース本来の持ち味は崩していないトコが実にツウなのだ。

そして、ビス留めオバフェンからのぞくディープインパクトな足元は、10インチ純正の合わせホイールのワイド加工でフロント11J/リア13Jのアリえない極太サイズを自らの手でメタルワークを駆使して実現!
タイヤも205/50サイズがパツンパツンのまん丸引っ張りっぷり。
さらにストイックなツラっぷりと車高の低さを得るべく、足回りも逆反り加工のリーフサスなどで極限まで生足ローダウン。

入手当時はボロボロだった内装も、チンチラ柄のシートカバーやアルカンターラ直貼りのダッシュボードで、ネオ昭和ちっくな色気をプラスした。

レア車でのおフザケとは一線画す本気度の高いフィニッシュは、作り手のスキルの高さとセンスのド変態ぶりを見事に裏打ちしているといえよう。



>>チンチラ素材ちっくなドギツイカラーリングのシートカバーに、思わず昭和ノスタルジーを感じてしまうコックピット。ダッシュはこだわりのアルカンターラ張りでキメるも、格子柄がいなせなフロアカーペットは、キッチンマットを流用と、あるモノを使った脱力系カスタムもいいよ、いいよ〜!!


>>スタイリッシュなローフォルムを印象付けるリアビューの秘訣は、キャビンボディのプレスラインに沿って丸みを帯びるビューティな鉄製のサイドパネル。そして、ショーテッドした希少な1方開きのリアゲートの高さに合わせて、鉄パイプを加工&溶接したベッド両サイドのアオリ。バックランプもスムージング済みで、スッキリしたもんだゼ!


>>無加工でスッポリ収まるサイズの汎用イカリングプロジェクターヘッドライトをあてがい、キュートなお目目に! でもって、ワイパーはゴミ箱直行で、ウォッシャーノズルをスムージング。横長フォルムにしたくて、サイドミラーは純正を左右入れ替え。垂れ耳みたいでかわゆいっす♡ 爽やかなボディカラーは、ミラトコット純正のサニーデイブルーメタリックでオールペン済みだ。



>>前後ともミニキャブ純正ホイール(10インチ)をぶった切り、アウターリムをくっつけてワイド化! サイズはフロント11J、リア13Jと泣く子も黙るファットリムとなっている。他車種用のオーバーフェンダーを拝借し、ホイールの出幅に合わせて延長加工し、ねじ込んでマス。


>>ダブルウィッシュボーンの前足は、他車種用の社外品車高調を流用しローダウン。さらにキャンバーを付けるため、アッパーアームにスペーサーを噛ませ角度を調整している。


>>リアはリーフ2枚抜き&逆付けで1段階。さらにフレーム側のシャックル取り付け位置を上へリロケートでローダウン。ホーシングを斜めにカットし、キャンバーをゲット!!


>>三菱の軽貨物車ミニキャブの2代目にあたり、’71年デビューのT130型ミニキャブELのマイチェン最終版であるT131型がベースとなる。360cc軽自動車規格の最後のモデルで、エンジンは初期型T130型の空冷式に対し、T131型では水冷式の2G10エンジンに改められている。


『カスタムCAR』2019年6月号掲載
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)
BASE CAR:ミニキャブ トラック(T131)/1976年型
SOURCE:十亀工作所

PHOTO/高原義卓 TEXT/金 秀樹

RECOMMENDED

RELATED