【スラムドワイドボディの中身は……】イン・カー・エンターテインメント全開の豪華サルーンハイエース☆

エンタメ要素全開のI.C.E.ハイエース

       
I.C.E.+サイドエアロ着地の
ワイドボディスラムド!

【画像12枚】ベッド下から迫り上がるモニターとタイヤ&ホイールが回るディスプレーのギミック解説はココをチェック!

’05年ごろのカスタムCARをにぎわした『イン・カー・エンターテインメント』(I.C.E)というフレーズ。
簡単にいえば、エンタメ要素全開の内装に! てなノリなのだが、業界的には『魅せ』より『音質』が重視する方向へシフトしていった潮流がある。

こと200系シーンでは、RVカーらしい利便性重視の流れもあり、この言葉を聞くことは少ない。
が、そんな中、魅せる要素をふんだんに盛り込んだワイドボディが今回ご登場となった。

レカロ4脚&白黒コーデのハイエースは、高い完成度を誇っていたのだが、今回、インテリアの匠「ビークラフト」とタッグを組み、さらなる進化を遂げた。

テーマは“スポーティな外観に合わせた欧州的なインテリア空間”。
ってなワケで、スピーカーをはじめとしたオーディオは、独製のグラウンドゼロをインストール。
アクリルと光りモノを合わせ“魅せ”の要素を散りばめた。

そして、今回のカスタムのハイライトが、ラゲッジ中央に配したアップダウンモニターと、タイヤ&ホイールが回転するギミック!
モニターを使用しないときは、ワンタッチでベッド展開可能ってんだから、こりゃまたスゲー!!

RVカーとしての快適空間を確保しながら、魅せる要素満載の内装は、イベントとレジャーの二刀流。
200系内装カスタムの時流も汲んだ、まさに現代的インカーエンターテインメントと呼ぶにふさわしいフィニッシュだ。

外装も抜かりはなく、クールレーシングのエアロキットなどをベースに各所加工の雨あられ。
内装だけでなく、エクステリアにもひと筋縄ではいかないオリジナリティを詰め込んでいる。



>>Ⅲ型ベースにⅣ型用パーツを加工装着しながら、Ⅲ型ハイエースの特徴ともいえる涙目ヘッドライトは死守。グラファムとクールレーシングのバンパーを2コイチしたフロントバンパーは、下方向に延長済みで、エアサスによるローダウンに拍車をかける。R33GT-R用インタークーラーも相まって、迫力のフロント周りを構築している。


>>目力満点のヘッドライトは、プロジェクターやアクリルでフル加工されたこだわりの涙目型。


>>レンソ(18×9J)ホイールの出幅に合わせて、S.A.Dのバーフェン自体を20mmワイド化。コンケーブ+ワイドボディが鮮烈なツライチにセットする。


>>スポーティなフォルム際立つリアビュー。サイドステップは、ヴァルドとクールレーシングの組み合わせ。ヴァルドのサイドステップはS.A.Dカスタムのバーフェンに合わせ、ライン加工を施すなど芸が細やか。リアバンパーはエセックスのプログレスⅡに3cm厚みを増した延長加工。リアバンパーをカットして出口を作り、エセックス+クールレーシングを2コイチした4本出しマフラーをアピールしている。


>>スペアタイヤカバーとポップアップモニターが収まっているときはベッドキットの使用が可能となる実用性も満点のラゲッジスペース。ベッドマットは向かって右側のBOX内に収納できるのも便利。新設された天吊モニターはじめ、立体造形がハンパなし!


>>エンタメ要素の目玉は、ラゲッジに鎮座する回転機構付きのホイールディスプレー。魅せる演出のため、斜めに設置している関係もあり、超重量物の18インチタイヤ付きホイールを回転させるのは至難の連続だったが、工業用モーターを使用してクリア。ポップアップするモニターにはメイン19インチ+3.5インチ×4を用意する。


>>アクリルと光りモノを合わせたお目立ちな天吊りスピーカー。ミッド&バレットツイーターを軸に、ユニット左右にはミラーを設置しデザイン性も向上している。


>>エアサスユニットでは、ベッドマットにアクリル板を仕込むチカラ技も披露! ベッド使用時にはパッドも装着し“魅せと実用”を見事に両立している。


>>レカロSR3のシートをブラック×ホワイトに張り替えたのを皮切りに、そこから派生したモノトーンの世界観をインテリアに展開!


>>オーバーヘッドコンソールにはDVDとフロントカメラ用の4.5インチのモニターを装備。


>>セカンドシートのレールBOXは、スチールで作ったワンオフ(中身の収納BOX化も実施)。ココにホイールの正転・逆転スイッチとモニター上下、メイン電源を装備している。


>>400mmものアップダウンを実現した収納可能なモニターを始め、音、光、動きにこだわった“魅せるオーディオ”に敢然とトライ! オーディオとギミック、ベッドキットが三位一体となったインテリアは、レジャービークル要素も内包したI.C.E.の極みとも言える。


『カスタムCAR』2019年2月号掲載
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)
BASE CAR:ハイエース・ワイドボディ・ワゴンGL/2010年型
SOURCE:ビークラフト

PHOTO/箱崎太輔 TEXT/木村隆之

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