【商用車オール★スター】極太ディッシュ履きホーマー・バン!風化寸前ボディが70'sサーファーバンへと蘇る!

Base Car:1976年型 ホーマー・バン

       
まるで実物大ホットウィールのような出で立ちは、初めて見る人の目には古いアメ車のように映るハズ。ファニーな丸め2灯の顔つきもどこか微笑ましいこのレトロな箱バンはプリンスの血を引く純国産の日産商用車、初代ホーマー・ルートバンの最終1976年型だ。1970年代のサーファーバンルックの極めつけともいえる一台は、火事のもらい火で罹災のすえ放置されたレア個体を、8年半の完全プライベートビルドで絶妙フィニッシュに導いた超力作だ!

 オーナーは、現在レストアショップで手腕を振るう鈑金塗装のエキスパートで、オールド日産車のUSカスタムビルドの名工「スペシャリティオートワークス」の元スタッフという経歴の持ち主。実はホーマーバンは、今は亡き元ショップの社用車で、シボレーアストロのV6がスワップされたタダモノではないマシン。しかし、火災の延焼と消火剤を被ったため、ボディの鉄板は朽ち、全身の復元&レストアは不可避。そんな矢先、友人の計らいで個人所有のガレージの一角を貸してもらえることになり、ホーマー復活の大プロジェクトがスタートしたのだ!

 テーマであるサーファーバンを作るべく、定番のサイドパイプやディッシュホイール、トラックミラーは当時モノをインストール。レストア時にいはセカンドウインドーを埋め、パネルバンとしての魅力をアップさせた。また、ボディペイントをともに行ったオーナーの友達をはじめとする同業種の友人たちの支えもあり、2009年からの長期プロジェクトを成し遂げたというワケだ。

 本格的なレストアと根気強いリメイクワークで、バンの魅力がすべて詰まったスタイリングによみがえらせた。ホーマー愛にあふれる、オーナー兼ビルダーのセンスと技量に感服するばかりだ!





【画像8枚】こだわりPOINTはタイヤ。ホーシング移植で極太ディッシュ履きでむっちりしたセッティング!全貌はコチラ!



>>エンジンは前オーナー時に直列4気筒1600ccから排気量4300ccのGM製V型6気筒260ciにスワップ。すでに20年以上が経過しているため、補機類や消耗部品は新品交換。クロームのオルタネーターとエアクリーナーもアメリカンムード満点だ。



>>シートは70’s風のクロスステッチのビニールレザーで張り替え済。センターコンソールはダッジバン純正品をカットして移植した。


初出:カスタムCAR 2018年9月号 Vol.479

(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

Base Car:1976年式 ホーマー・バン

PHOTO / 勝村大輔 TEXT / コンヒデキ

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