2017年のスタンスネイションジャパンに登場した珠玉のS15をピックアップ！
>>5月21日開催！ 熱狂の「スタンスネイションジャパン 2023 山口」の詳細をチェック☆クルマの本質は走ってナンボ。特にスポーツカーともなると、パフォーマンスアップは必然とも呼べる欲求のひとつだ。
そんなパワーニーズに対してアツイのが、トヨタ系JZエンジンへのスワップ。というのも、JZエンジンはノーマルでのポテンシャルはもちろん、さらにチューニングを重ねてもそれに応えてくれるパワー耐性がある。「速くて壊れない」のキーワード持つゆえ、ドリフトやモータースポーツシーンで注目されるのは当然の結果なのである。
そんなJZエンジンをS15シルビアにぶち込んだのがこのマシン。オーナーはもともと100系クレスタに乗り、さらにVIPにも興味津々というだけあって、このS15購入時にはセダンと迷ったという経歴の持ち主。その興味のすべてをまとめた結果、出来上がったのがこのハイパーS15となった。
もちろんのこと、エンジン換装は日産→トヨタというメーカー違いから、マウント類の変更や位置合わせなどが必要だ。さらにラジエターやインタークーラーのパイピングといった補機類も現車合わせでワンオフ。エンジン自体はノーマルながら、S15のSR20DETより、はるかにパワフルなユニット搭載で格段の進化を果たしているのだ。
エンジン換装だけがハイライトではなく、そのボディから足回りのセッティングに至るまでのパーフェクトな作り込みも見どころ。コンセプトもドリ車×VIPを謳うだけあって、ホイールの選択からボディワークの至るところにVIPテイストが散りばめられている。
さすがに速さだけではなく、VIPを目指した特徴的なスタイリングは、エルビスからSNJでスタンスアワードが贈られたほど。納得のハイパーっぷりは世界的シャコタン視線でも注目を集めるのだ！
【写真12点>>ミクスチャー・カスタムのS15のすべてを確認！】
>>ファットなリアフェンダーは、7〜8cmのアーチ上げを敢行した後、約10cmワイド加工。また、トランクの鍵穴や給油口のスムージングなども行ったおかげで見た目はスッキリ。テールレンズはワンオフでフルLEDにチェンジしている。
>>足元に入れたのは、ドリ車＆ドレスアップ派に人気のシュバートSC4。前後異径で、サイズはフロント18インチの10Jアウトセット29（35mmスペーサー）、リア19インチ11Jアウトセット23（40mmスペーサー）。タイヤサイズはフロント215/35、リア235/35となる。
>>ブレンボキャリパーはインナーリムをわずか1mmでかわす、ギリギリサイズをブチ込み！ 立体的造作がイカすフロントフェンダーは、鉄板を切り張りして製作した力作だ。
>>ボディキットはブルームジャパンをチョイスし、前後バンパーはフェンダーに合わせワイド加工。車高に合わせ短縮加工もされた。
>>ドリ車にVIP的エッセンスを注入したことが、このクルマの大きな特徴。ドアミラーには、W221のSクラスから移植した流れるウインカーや18クラウンから移植したウエルカムランプなど小技が光る。
>>ドアハンドルは30セルシオ用。VIP的手法を取り入れるたミクスチャー・カスタムが光る。
>>ボンネットは、これまたベンツEクラスから持ってきたダクトを増設するなど、移植技のオンパレードだ！
>>SRからJZEX100の1JZ-GTEへの載せ換えは、マウント位置はそのままに、ブラケットのワンオフ加工、バルクヘッドの多少のたたき加工などで対応。また、深リム履きのため、エンジンルームはサイクルフェンダー化。さらにカムカバーはペイント、サージタンクはポリッシュするなどルックス向上にも抜かりナシだ！ ちなみにミッションはエンジン移植に伴い、R154ミッションを流用。こちらも純正マウント位置はそのままに、ブラケットで支持位置をオフセットさせて対応している。
>>フロント足はイケヤフォーミュラ、リア足にはティーディメンドを採用し、さらにアーム類各所に補強溶接を施すなど、ハードな走りに耐え得る足回りを製作している。
>>トランクをフラット化することでシャコタン対策はバッチリ 。ガスタンクはトランクルーム内に移設し、トランク左に見えるアルミの箱はバッテリーケースだ。
>>インテリアやレカロシートはシックにブラック＆ホワイトのコンビネーションで見せつけ。スピードメーターは1JZ移植に伴いTRDのフルスケールスピードメーターに交換、助手席側ダッシュボードにはDefiの3連メーターをセットし、スポーツ気分を盛り上げる。ちなみにホワイトで塗ったパネル部分は大理石調ペイントだ。ワンオフロールバーも装着済み。
『カスタムCAR』2018年3月号掲載
BASE CAR：シルビア 1999年型
SOURCE：ボディショップニュータイプ
