二代目黒姫丸 父親譲りのベテラン車に加味した華やかさが秀逸

プロテクター背面とリアアオリには、ポップな色使いのペイントが入る。映画をモチーフにしたリアアオリのペイントは、写実的なタッチが◎。

       


父が乗っていたダイナを譲り受け、着々と自分流にアートアップを施している。レトロとモダンを融合させた独自のスタイルを目指して進化を続ける、その艶姿をみていこう。ダブルキャブ平ボディのベース車を安定感抜群に飾り上げているが、そのキーポイントといえるのが完成度の高いアンダーパートだ。フロントのラッセルもどしバンパー、ボリューム感あふれるサイドバンパー、スッキリとしたリアバンパーによって、スキのない仕上がりを実現している。

実はこれらのパーツはクルマとともに譲り受けたモノ。20年も前の飾りとは思えない美しさを誇り、古さをまったく感じさせないフィニッシュには驚かされる。そして、このクルマのランドマーク的存在となっているのが、高々とそびえ立つプロテクターだ。パイプを中心に構成され、トップ部分にはLEDを3段ハチ巻きで装備。横長のメインアンドンもインパクト絶大で、車体サイズを超えた迫力をかもし出すことに成功している。

さらにプロテク背面とリアアオリにはカラフルな人物画が入り、アート車らしい華やかさを添えている。特に映画のワンシーンをモチーフにしたリアアオリのペイントは、女性の表情を巧みに描き出した秀作。売り出し中のエアブラシアート華甍が描いた渾身の力作だ。

【写真5点】レトロとモダンを融合させた独自スタイル。

カミオン2009年5月号トップアートをもとに再構成

RECOMMENDED

RELATED