昭和人生 前衛的なペイントをまとって平ボディアートの新境地を開拓

カミオン編集部 2023/10/05

カサ上げされたリア観音扉はプロテクターと同じエッチングステンレスをあしらい統一を図っている。10連丸テールも見応え満点だ。

　　　　　　　

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アグレッシブなフォルムと前衛的なペイントでアートスタイルの新境地を切り開く意欲車。オーナーがまず意識したのがクルマ全体のシルエットは、前傾姿勢に見えるように各部をリファインしていったのだという。 キャブのトップパートは鋭角的な形状の平型バイザー＋角おこしパイプ2本仕様のミラーステーで構成。そして、キャブボトムには大型車並みのサイズを誇るラッセル戻しバンパーを据え付け、キャブ自体が前傾姿勢に見えるように巧みな演出を加えている。

荷台周りにも注目だ。サイドバンパーからリアフェンダーを介してリアバンパーへと流れるアンダーラインは、平ボディらしいスッキリとした美しさを披露する。特にサイドからリアへとラウンド状に仕上げたバンパーは、オリジナリティとアートセンスの高さが光る秀作パート。

カサ上げしたリア観音扉、10連丸テールボックスと相まって、ファン必見の見事なリアビューを創出している。そして、このクルマのアート指数を格段に高めているのが、全体にフィーチャーしたモノトーンのペイントだ。女性やドクロが絡み合うエロチックでアバンギャルドなペイントは、エアブラシともひろが腕を振るった傑作画。色味を抑えたペイントがイエロー塗りしたシャシーと絶妙のコントラストを生み出し、このクルマのアイデンティティを強烈にアピールしている。 新たなアートスタイルへ果敢に挑戦する気鋭の1台が、関西のアートシーンをますます熱くしてくれそうだ。

【写真6点】前傾姿勢に見せるシルエット。

カミオン2010年2月号トップアートをもとに再構成

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