由叶丸 超絶スーパーアートの奥に潜む観る者を酔わせる光の演出

素材選びとサイズ感でひと味異なるスタイリッシュなシルエットを築いた。

       


さわやかなライトブルーのボディに過激なスーパーアートを満載したニューカマー、由叶丸。九州のアートシーンに新たな一石を投じる存在として、熱い視線を集める1台だ。アグレッシブかつ豪快なパーツ群をさっそく見ていこう。

まず、何と言ってももっとも注目されるのがボトムエンドにドッシリ構えた舟型バンパー。最長部は2mに達するサイズを誇り、威風堂々たる姿を披露する。下部にはリップスポイラー状に9発の筒出しが並べられ、内部にはLED+ストロボライトを装備。この部分だけでも20発のストロボライトが仕込まれ、さらにナンバー枠下の筒出しにも内蔵。合計24発が発する圧倒的な光量は、驚愕のナイトシーンを展開する。

トップパートも舟型バンパーに負けない個性的なアートを展開。バイザーには12発の筒出しが並び、内部にLEDを装備。筒出し下部はジュエリーランプが仕込まれ、ダイヤカットのアンドン板でカバーされている。さらにやや奥に設置された2段目にもLEDを装備。コンピューターリレーによって、さまざまな模様が浮かび上がる仕組みだ。

ミラーステーは角おこしパイプをベースに、星抜き部分にLEDを内蔵。先端には筒出しが7発装備され、ジュエリーランプを内蔵する凝りようだ。

マーカーをほとんど使用せずアンドン板もホワイトやクリアを多用したことで、過激なスーパーアートをまとったクルマとしては昼間はおとなしくさえ見える。しかしいったん日が落ちると、クルマ全体に配置されたLEDやストロボライトが一斉に光を放ち、華やかさ満点のクルマに変貌を遂げる。昼と夜ではまったく違う姿を見せてくれるのが、この由叶丸の大きな魅力と言えるだろう。

【写真5点】九州アートシーンの注目車。

カミオン2010年9月号トップアートをもとに再構成

RECOMMENDED

RELATED