麻美丸 伝統のレトロスタイルを堅守し自分流のアート感を巧みに注入

リアアオリにはすずき工芸の十八番である波絵をフィーチャー。左右1発ずつ設置されたテールと吊り革のアクセサリーを採用し、往年のリアビューを巧みに演出している。

       


憧れていたトラックが売りに出されているのを知り、迷わず購入を決意。そのアートを継承しつつ自分流のアレンジを加え、理想を目指している最中だ。

ツートーンのキャブに、アート華やかなりしころを思わせる懐かしいパーツを満載。バイザーは前面にマーカーを並べた薄型。ウロコ模様と打ち出し模様がコンビネーションされ、ディテールにおいても見どころの多いパーツに仕上がっている。ミラーステーはレトロの王道ともいえる平角コの字型。バイザーに合わせて張り出し量を抑えてあり、バランスのいいトップパートを形成している。

フロントマスクにはVキャングリルと330用ヘッドライトを装着。さらにバスウインカー、ウロコステンレス製ワイパーパネル&ワイパー羽根、手すりパイプなどのサブアイテムも追加。懐かしムードあふれるマスクを構成する。キャブボトムにはシンプルなデザインの舟型バンパーを配置し、個性的なマスクに抜群の安定感をもたらしている。

強烈な個性を持ちながらも落ち着いた雰囲気のキャブに対し、ボディ周りはすずき工芸のペイントを中心に艶やかな雰囲気に満ちている。すずき工芸の手によるメインアンドンには、4月に生まれた娘さんの名にちなんで「莉愛姫」の文字を刻み込む。アートを愛し、家族を愛するオーナーらしい演出と言えるだろう。

【写真6点】名車を自分色に染めていく。

カミオン20010年12月号トップアートをもとに再構成

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