常光丸 見る者のド胆を抜く唯一無二の超絶デコトラ

ロケットを貫通して天空へと延びる4本出しの煙突マフラーは、ハの字に開いた出口のアレンジも秀逸。

       


常勝丸船団の島根支部長を務める松本さんの愛車・常光丸は、2t車ベースながらも、「規格外」と呼ぶにふさわしい超絶のワンオフパーツと、箱3面を席巻する独創性あふれるペイントで、インパクトMAXなスタイルを構築。蛍光灯、マーカー、LEDなどを駆使した絢爛豪華なナイトシーンからも目が離せない傑作フルアート車だ。

特筆すべきは、宣工芸こと真壁商会が手腕をふるった驚愕の鏡面パーツ群。なかでも、箱上に搭載した直径45cmにおよぶ特大8角ロケットは、以前こそ、箱前面から少し張り出す程度の長さであったが、その後、ルーフ上に造作した要塞のようなシートキャリアからさらに少し張り出す位置まで大胆に延長。延長に際しては、(シートキャリアの上を超えていかなくてはいけないため)箱上に高さ30cmの電飾ボックスを「ウマ」代りに新設した。そのほか、闘牛のツノを思わせるフラッグポールが印象的な激低フォルムのフロントバンパーや、ブレ留めを含めた全体を電飾ボックス化したミラーステー、バイザー上に搭載したキャブロケット×4発など、キャブ周りには圧巻の個性派パーツが目白押しだ。

一方、三瓶商会が手腕をふるった箱3面ペイントは、箱2面に’80年代初頭にブームを巻き起こした人気キャラクターを描く一方、リア観音扉には、重厚な筆致で「般若」の顔をペイント。最高到達点が4mに達する4本出しの煙突マフラーも、見る者のド肝を抜くビューポイントだ。個性、迫力、完成度の3拍子をそろえた至宝の1台といえよう。

【写真6点】インパクトMAX!!!!

カミオン2011年11月号トップアートをもとに再構成

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