多摩観光 二大名工の技術力&センスが光る'80年代スタイル

ウロコステンレス素材のリア観音扉が異彩を放つリアエンドは、高品位なメッキバンパーや3連丸テールボックスも、特筆に値するビューポイント。

       


建築塗料を運ぶの平ボディ・多摩観光は、「’80年代の由加丸(椎名急送)をイメージしました」と、高品位な関東風スタイルが見どころ。メッキを中心にした上質パーツ&造りボディ、それに優れたトータルバランスが目を引く秀麗車だ。 「沖田板金さんとは15年来の付き合いになりますが、彼のバランス感覚に間違いはありません」と話すオーナーは、大型パーツの製作を沖田板金に一任。目玉となるキャデラックバンパーがレトロ気分を好アピールするほか、キャブトップには、菱抜きデザインをあしらったミラーステーと、前面と側面にマーカーをズラリと並べた平型バイザーをコンビネーション。今後は高さを抑えた鳥カゴの搭載も視野に入れていくという。

一方の造りボディは、採寸や素材はもちろん、剛性や耐久性にもこだわった美麗品。2段サイドバンパー&バスフェンダーの一体感もさることながら、ウロコステンレス素材のリア観音扉や、メッキバンパー&3連テールボックスをバランスさせたリアエンドも圧巻だ。なお、各パーツに組み合わせたアンドン類は、すずき工芸の秀作品で統一。「いつかアオリに『YAZAKI EXPRESS』と描きたいです」とやる気をのぞかせている。

【写真5点】高品位な関東風スタイル。

カミオン2011年9月号月号トップアートをもとに再構成

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