国際貿易 ツウ好みなスワップ技が冴えるマニア垂涎の傑作三菱ふそうファイター

鍛冶屋がこしらえたシートキャリアは、丸パイプやプレス加工を駆使したレトロ気分なアレンジが見どころ。前面にはすずき文字仕様の社名アンドン。

       


フルコンファイターの国際貿易は、精悍なマスクで’70〜’80年代に人気を博し、いまだに根強いファンを持つFKシリーズ仕様のコーディネートを徹底追求。名匠・鍛冶屋が丹誠込めてこしらえたワンオフパーツと貴重なお宝アイテムを巧みに融合させて、当時のアート車を彷彿とさせるいぶし銀のスタイルを構築している。

本格的な「先祖帰り」を目指したキャブ周りは、ドアやウインカーをFKの純正モノに移植するほか、精悍なキャデラックバンパー&大型鉄仮面+バスライト(再販モノ)でフェイス周りのイメージを大胆に一新。奥行きを持たせつつ美しい湾曲フォルムを実現した丸型バイザーや、名車・玄海丸をモデリングしてパイピングをあしらった個性的なシートキャリアなど、ウロコステンレス素材のレトロパーツ群も文句なしの仕上がり具合で、昭和ルックなスタイルの演出にひと役買っている。 また、随所に散りばめられたディテールメイクも秀逸で、開閉可能なフロントパネルの上方では、グリップを手すり風の丸パイプに変更するマニアックな小技を披露している。

一方の荷台周りは、20年以上前に製作された冷凍のウイングボディに、額縁風の黒塗りを実施。その額縁上に黄色いバスマーカーを並べている。なお、黒塗りのリア観音には「輸入代行貿易業」の文字に加え、短冊で「各種人材 各種錠剤」のブラックジョークをペイント。「今後はウイングに文字を入れるかもしれません」とのこと。

【写真6点】FKシリーズ仕様のコーディネート。

カミオン2011年7月号トップアートをもとに再構成

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