第五一誠丸 貴重な当時モノパーツを織り交ぜアート全盛期のスタイルを再現

装着パーツとペイントとともに「恋した女も居たけれど愛した女はお前だけ」の文句も最高だ。

       


愛媛県宇和島から青森県八戸に拠点を移し、アート活動を続けているオーナー。東北地方のイベントでは「みねやんの店」として、アンドンなどの販売を行っている。ダイナベースの愛車は、’80年代アートを彷彿させるレトロスタイルを導入。当時モノの貴重なパーツを惜しげもなく投入して、レトロムードたっぷりに飾り上げている。

大型のロケットを装着したシートキャリアは、約30年前のモノをレストアしたというウロコステンレス製の逸品。型押しの美しさ、メインアンドンにあしらわれたバイザーの造形美など、まさにアートと呼ぶにふさわしい仕上がりを披露する。一際目を引くロケットは胴体がスチール、先端がステンレスで仕上げられたワンオフ品だ。

シートキャリアと同様に、平型バイザーもウロコステンレス仕上げ。丸パイプ1本仕様のミラーステーとともに、レトロムードを盛り上げる。背面をホワイトで塗り上げた高速ミラーも、レトロファンにはたまらないアイテムだ。そして、キャブボトムにはメッキ仕様の川重バンパーを据え付ける。このバンパーも貴重な当時モノで、上部に手すりアート、前面に丸フォグ4発をプラスして、当時のイメージをより強調している。

波板仕上げの箱には、’80年代仕事車アートを意識した原口工芸の手によるペイントをフィーチャー。八戸港の文字を刻み込んだのも、峯山さんのこだわりだ。リア観音扉にはロマンチックな名文句が入り、アート全盛だった当時の息吹を感じさせる。ほかにも、初代一誠丸をリスペクトしたサイドバンパーやアローテールを配置したリア周りなど、秀逸なディテールを満載。みちのくアートにまた1台、アートの大輪が花開いた。

【写真6点】当時モノの貴重なパーツを惜しげもなく投入。

カミオン2010年5月号トップアートをもとに再構成

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