正信號 意匠性高いモダンパーツで完全武装した常州のやっちゃ場便

関口工芸が腕をふるったリアペイントは、金太郎の鯉退治をモチーフにした躍動感あふれる魅力的作品。

       


愛車・正信號を駆り、青果を積んで全国を駆け巡っているやっちゃ場便だけに、仕事に差し支えのないアートを目指したという。とはいえ、バイザー&ミラーステー、ラッセル戻しバンパーは強烈な張り出し量で、存在感たっぷりの姿を披露している。

トップパートは舟型バイザーと角おこしパイプ3本仕様の3Dタイプミラーステーを装備。バイザー&ミラーステーにはともに丸棒菱チップを採用し、張り出し量の大きな迫力あるパーツに繊細さと華麗さをプラス。装備されたアンドン類はすべてホワイトで統一され、派手な演出を抑えながらも、アート車らしい凜とした姿を好アピールするのだ。キャブボトムには、これも張り出し量を存分にとったラッセル戻しバンパーを装備。

上段のインスパイア用コンビネーションランプや、ボトムエンドに深掘りで装備した角マーカーなど、ディテールデザインにはオリジナリティあふれる演出が施されている。

また、ダブルアーチや額縁デザインのアオリを採用したウイングボディが見応え十分で、2段タイプのサイドバンパーとバスフェンダーのコラボも秀逸ながら、関口工芸の傑作画と計20発の丸テールを仕込んだリア回りが周囲の視線をクギ付けにしている。

【写真6点】常州のやっちゃ場便。

カミオン2012年3月号トップアートをもとに再構成

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