トップアート オーバル加工とアンドン板が絶妙な統一感の秀作ファイター 友蔵丸

角パイプを基調としたシートキャリアは、最上部でトラスを組んだデザインとしているのが個性的だ。

       



二俣運送のオーナーが手塩にかける、平ボディ車の登場。コーポレートカラーに身を包んだ平成3年式の三菱ふそうファイターは、誠工車謹製のステンレスパーツできらびやかに仕上げたフルアート車でありながら、建材を積んで九州一円を股にかける現場仕様だ。

注目のキャブ周りは、厚さを十分にとった舟型バンパーを選択。前面に6つのアンドンスペース、サイドにはスリット、先端の角をおこしたフォルムのナンバー枠など、デザイン性高い逸品だ。ルーフ上のシートキャリアや丸棒のガードが際立つ平型バイザー、角おこしパイプ2本仕様ミラーステー、6角リングのキャブハシゴとのマッチメイクも上々だ。

一方、大型ガゼットを自作してハードな仕事に耐えうるように補強しつつも、極太パイプのサイドバンパーや多角形フェンダー、バラ柄エッチングステンレスのリア観音扉でボディ周りの華やかさをアップ。

10連+3連で角テールを配したテールボックス&象牙ホースがリアスタイルを引き締めており、バツグンの貫禄を見せる。また、全身の各パーツに採用されたオーバルの抜き加工と、ボディ色に合わせたブルー基調のアンドン板やマーカー類がこの上ない統一感を生み出すとともに、ナイトシーンの大きな武器にもなっている。

各所の写真6枚

カミオン2011年2月号をもとに再構成

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