アートトラック ダンプトラックで煙突マフラーを起用 渋くキメた日産ディーゼルレゾナ(1984年9月号)

宮城県石巻きってのアートカンパニー、おおさき建材。石巻・仙台間を走ることが多く、誌面には「飾ると仕事にハリがでるよ」とも記載。製作はおそらく富士美ボデーで、このレゾナを筆頭に他の車両も多く依頼している。なお、アンドンは白銀社だ。


↑業務に合わせて製作した各パーツのサイズ感を設定する一方、しぼりパイプを起用した手すりパイプと旗棒で飾りの要素にアクセントを付けている。なお、ボディ回りを中心にマーカーランプは50個装着。

見た目はそれほど派手さを感じないが、大型バンパー、サイドバンパーがバランスよく配してあり、なかなかの出来。 ホイールキャップと合わせてエレガンス・ビカーのダンプだ。それに煙突マフラーが美しくレイアウトされている。

「昨年2月に新車にしまして、徐々に飾ってきました。 デザインはオレが決めて、そして、その図を見せてボディショップで作ってもらいました。だからバンバーもサイドバンパーもオリジナルなわけで、同じものはないはずです」。


↑コーナーに装着するのは、石巻のご当地アイテムとも呼べる富士光器フォッグ・カーブランプ。側面のナマズマーカーも今ではレアなアイテムなのかも。

煙突マフラーのパイプは特殊なもので15万円かかっている。 バンパーはウロコステンレスにアンドン、マーカーランプ、ロケットランプを配し、上部にはバーも取り付けた。このバンパーは20万円だ。


↑煙突マフラーを採用するダンプトラックは少なく、取り回しは苦労したのではないだろうか。プロテクを避けるようサイドバンパーとツライチになるくらい目一杯外側に配置されたことで迫力は増大。

「やっぱり、バンパーが決まらないとサマにならないからネ。デッキはこれ以上高くすると仕事にもさしつかえるから2段までに抑え、アンドンは3個でやめときました」。

夜に点灯するとなかなかきれい。

「フロントグリルもメッキで決めたし、あとやるところはドアのメッキ仕上げぐらいなもの。もちろん、室内もバッチリ決めてるよ」。

ちなみに、これまで飾りにかけたお金は250万円だそうだ。



文:編集部 カミオン1984年9月号をもとに再構成

RECOMMENDED

RELATED