【僕らのVANLIFE】暑くなれば北へ、寒くなれば南へ。クルマだからこそできるムービングライフ!

VANLIFE from US SLOW CAR FAST HOME

       
8か月かけて自分たちで作り上げたムービングハウスとともに旅を続ける彼ら。アメリカらしい雄大な景色をバックにした気ままなライフスタイルが、インスタグラム上で多くのフォロワーの支持を集めている。

「いつも自分の家と一緒に旅をする。何よりこんなに素敵なことはないよ」


 トミーとダニエルのカップルは、2匹の愛犬とともに、もう1年以上もムービングハウスによる旅を続けている。ふたりはノマドワーカーとしてビジネスを営みながら、寒くなれば南へ向かい、暑くなれば北へ向かう。この自由気ままなバンライフは、トミーのアイデアから始まった。

「最初は近場の探検のつもりで旅を始めたんだ。僕が小さかった頃、父さんはRVでアメリカ南西部を連れ回してくれた。ダニエルにはそんな旅の経験はなかったから、彼女に壮大な景色を見てもらうのは素晴らしいことだと思ったんだ」(トミー)



 いちばん大変だったのは「ピッタリのクルマを探すことと、ダニエルを説得することだったよ」とトミーは笑う。

「トミーの話を聞くまで、こんな暮らし方をするなんて考えてもいなかった。でも思い切って多くを断捨離してスタートしてみたら、本当に楽だし快適だったの。最初はとても小さな家だと思っていたけれど、いざ走り出してみたら、ドアの外に広がる際限のないバックヤードのおかげで、これが十分な大きさなんだって感じたわ」(ダニエル)



 燃費の良さや信頼性から選んだオデッセイ社のハイラックスキャンパーは、自分たちの手で内外装をリビルド。8か月をかけて作り上げた。

「内装の木工作業を始めたときはトミーより下手だったけど、今では負けず劣らずの腕前よ」(ダニエル)

 こうして旅に出た2人と2匹は、広大なアメリカ大陸を走りながら自分たちのライフスタイルを発信し続けた。17か月後の今では、インスタのフォロワーは50万を超える。

「旅の期間はとくに決めてない。まだまだ見ていないものが多すぎるよ。この暮らしなら高い家賃も払わなくていいしね。今まで行ったところ、出会った人たち、みんな素晴らしかった。僕らに行けないところなんかないって気持ちだよ!」(トミー)



 壮大なバックヤードを引き連れて、彼らの旅はこれからも続いていく。

【画像8枚】車窓から広がる景色が庭になる。それがムービングハウスの醍醐味!詳細はコチラ!



>>メリーランド州アナポリス出身のダニエル(26歳、写真上)とトミー(27歳、写真下)。新しいことを柔軟に受け入れる2人は、都会暮らしからバンライフへの転換を心から楽しんでいる。



>>シェルターから受け入れた2匹の愛犬はミッシー(9歳♀、秋田犬とチャウチャウのミックス)とトリップ(6歳♂、ゴールデンとラブラドールのミックス)。



>>2ヶ月に渡ったバハ・カリフォルニアの旅をまとめたe-bookも販売。彼らのWebサイトはコチラから!


初出:OUTDOOR あそびーくるBOOK 2019年 Vol.04

(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

Base Car:1992年型 トヨタ オデッセイ

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