【クルマで楽しむアウトドア】VWとソト遊びを愛するスペインからの物語。ヴィンテージ愛あふれるアウトドアライフ!

Base Car:1977年型 ウエストファリア レイトレイト

       
スペインから届いたこだわりのアウトドアライフをご紹介。kamperfalia77のインスタアカウントを展開するペップさんの相棒は、オリジナルの姿にこだわったVWタイプⅡ・ウエストファリアだ。

日本とスペインを繋ぐVolkswagen


 アウトドアとカメラを愛する、スペイン・カタルーニャ地方在住のペップさん。ヴィンテージVWとキャンプへの情熱にあふれた彼が、パーフェクトなウエストファリアの装備が残る’77VWタイプⅡを相棒に選んだのは、当然のなりゆきかもしれない。



 ウエストファリア社はVW純正の架装ビルダーで、とりわけ人気が高いキャンパーだ。ヴィンテージを愛するペップは、中古パーツや一部リメイクで補いながら、オリジナルのままの内装を保っている。’70年代当時のコールマン一式で揃えたギアも完璧だ。  「最新のクルマと比べて快適だとは言わないよ。だけど僕はキャブサウンドでクルマを感じるのが好きなんだ。それに、2週間の休暇を過ごすのにも十分なオリジナルの冷蔵庫、ストーブ、ベッドもある。最高だよ!」



 ヴィンテージVWに惚れ込んだペップさんは、バルセロナでタイプⅡファンのためのミーティングを開催するようになったが、ある日、インスタグラムを通じてとてもよく似たイベントを発見。主催者は日本のVWキャンプモ―ビルクラブ(VWCMC)だった。 「日本に同じようなイベントがあるなんて驚いた。彼らの情報はとても参考になった。そこから交流が始まったんだ。彼らは僕をクラブの一員として扱ってくれる素敵な人たちだ。彼らが送ってくれたギフトは宝物だよ。いつか日本のイベントにも参加したいな」

 ペップさんの家族も、みんなこのタイプⅡが大のお気に入りだ。

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>>ペップさんの相棒は、1968年以降に製造されたタイプⅡのレイトモデルのなかでも、ヘッドライト上にウインカーが付く「レイトレイト」と呼ばれる後期型。ポップルーフも装備されたウエストファリア社の純正架装モデルだ。心臓はオリジナルではなく、1968〜74年に製造されていたタイプⅣから移植した2000ccエンジンとなる。



>>内装はすべてウエストファリアのオリジナルの姿を留めている。購入時に欠けていた部分は中古パーツを探して補填。シートやベッドカバーなどは本物どおりにリメイクを行った。


初出:OUTDOOR あそびーくるBOOK 2019年 Vol.04

(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

Base Car:1977年型 ウエストファリア レイトレイト

文 / 松岡亜希 写真 / Pep Mourelo

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