【冬を楽しむ】淹れ方の違いを楽しむ!OUTDOORでコーヒーブレイク!

淹れ方の違いを楽しむ!

       
緑豊かなフィールドに愛車を停めて自らの手で豆を挽き、コーヒーを淹れる。そんなオトナなひとときを過ごすのだってアイテムさえ揃えれば、初心者でも意外に簡単だ。屋外に適した抽出方法も知っておこう。

コーヒーの淹れ方はさまざま アウトドアに適した抽出3例

 世の中コーヒーブームで、今じゃお気軽に世界中のトップクラスのコーヒー豆を選んで楽しめる。豆の袋にはたいがい「○○国・○○地域・○○農園」と農園名まで書かれているはずだ。苦味系が好きならブラジルやコロンビアなどのやや深煎りが王道で、フルーティーな酸味を楽しむなら、インドネシアのトアルコ トラジャなんて銘柄がオススメだ。

 抽出方法は誰もが知ってる、ペーパードリップが基本中の基本。淹れた後の粉をペーパーごとつまんで捨てられて便利な反面、アウトドアでは風が強いとペーパーやコーヒー粉が飛んでしまったりすることも。

 そんなことを考えると、屋外ではコンパクトかつ技術不要のフレンチプレスがお勧めだ。水筒部に粉を入れ、お湯を注いで待つだけ。1回の抽出なら出しがらもボトル底部にキープでき、その場で捨てたり洗ったりする手間も多くない。

 また、オトナの愉しみを極めるのならラテン系のエスプレッソも外せない。エスプレッソの最大の特徴は圧力抽出。本来はカフェでバリスタが大きなマシンで淹れるものだが、昨今はアウトドアで気軽に使えるハンディな手動式エスプレッソマシンが続々登場。牛乳と小さな電池式のミルクフローサーを用意できるなら、野外でラテアートだってできる。おしゃれアウトドアを気取るなら、コーヒーにこだわるのもアリだ。

Column:粉の挽き方は粗挽き?細挽き?

 コーヒー豆を挽くアレは決して「ゴリゴリ」ではなく、れっきとした「ミル」という名前がある。機種によって位置は違うが手挽きのミルでもたいがい心棒部分に調整ネジがあり、それを回せば挽き目が変えられる。
 粗挽き・中挽き・細挽きの違いはとても重要だ。挽き目を間違えると詰まって抽出できなかったり、濃さがおかしくなったりするので注意したい。フレンチプレスの場合、粗挽きが基本。ペーパードリップは粗挽き〜中挽きくらい。特に気をつけたいのはエスプレッソが極細挽きなこと。一般的なミルはそこまで細かく挽けない機種が多いので、コーヒーショップで最初から粉を買うのが初心者にとては現実的だろう。


ミルに豆を投入。メジャースプーンに平らに入れるとだいたいコーヒー1杯分。意外にも粉になると容積が増え、同じスプーンに軽く山盛りになる。


今回サンプルとして使ったカリタの木製ミルは、心棒上部に調節ネジがあった。機種によっては下側にあるものも。

【画像23枚】コーヒーの抽出3例の詳しいやり方はコチラから!間違った淹れ方でコーヒーを作ると濃さがバラバラになるので要注意!



>>ESPRO ウルトラライトコーヒープレス|わずか280gのコーヒープレス。抽出に技術が要らず、誰でも簡単に美味しく淹れられる。ダブルマイクロフィルターを採用、この抽出法にありがちな微粉もほとんど出ない。サイズ:直径6.5×高さ23.5cm/容量:450ml(コーヒー抽出量315ml)/カラー:ブラック、ステンレス、グレー、ホワイト/価格:6160円



>>カリタ ドリッパー101-ロト|スタンダードな陶製3つ穴台形ドリッパー。101は1〜2杯用。2〜4杯用なら102を。同シリーズの101-Dなど樹脂製のものは割れにくいのでアウトドアに便利。価格:935円。

カリタ Jug400|1〜2杯用に便利なサイズのシンプルなコーヒーサーバー。透明なガラス製で目盛りがあるため、抽出量が見やすく実用的だ。容量:400ml/価格:2420円



>>WACACO ナノプレッソ|旧モデルからのさらなる小型化に成功したナノプレッソは、手動ポンプで最大18気圧の圧力抽出ができる携帯型エスプレッソマシン。加圧は思いがけず軽くて簡単で、豊富なカラー展開もうれしいところ。
サイズ:156×71×62mm/重さ:336g/最大水量:80ml/コーヒー容量:8g/最大圧力:18bar/カラー:ブラック、イエロー、オレンジ、レッド/価格:実勢価格9300円程度


初出:OUTDOOR あそびーくるBOOK 2020年 Vol.07
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

文・写真/高橋敦史

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