スタンス・マガジンのカバーを飾る。それはある意味、時代のエッジに立つクルマであることの証明と言っても過言ではない。ということは、今回カバーカーに選ばれたロードスターRFにも、何か特別にソソられる部分があるということになるのだが、それを紐解くためにはまず、“なぜ、ベースカーがロードスターRFだったのか?"の問いに答えるところから始めさせていただきたい。早速、オーナーのザ・スティーズ代表:佐藤サンの口から、真意を聞かせてもらおう。
「おかげさまでスタンス・マガジンの中で、セダンで走りを楽しむ企画をやらせていただいたことと、昔から自分も走るのが好きだったことが重なり、最初は走れてスタンスもUSDMも楽しめるスバルWRXを買おうかと考えました。でも、スイフトとかにも乗ってみて、車重の軽いクルマの戦闘力に惹かれたんですよ。で、軽くてF Rでマニュアルのクルマを探していくうちにロードスターを発見。ところが、屋根なしのロードスターには馬力が全然ない(笑)。そこで、後期型になって184psにまでパワーアップした屋根アリのR Fに目をつけたワケです。つまり、走ることを第一に考えたベースカー選びだったってことです」
そう、佐藤サンとロードスターRFが提案したのは、走ることに特化したスタンスを、今の時代の流れの中で見せるにはどうすればよいか? そんな自問自答の結果だったのだ。